実写映画『ルックバック』(2026)を紹介&解説。
実写映画『ルックバック』概要
実写映画『ルックバック』は、藤本タツキ(『チェンソーマン』など)による同名漫画を、是枝裕和監督が実写映画化した青春ドラマ。是枝裕和が監督・脚本・編集を兼任し、漫画を描くことに夢中になったふたりの少女・藤野と京本が出会い、共に歩んでいく13年間を描く。藤野を出口夏希、京本を蒔田彩珠が演じ、子ども時代を七瀬ふうりと岡田六花が担当。共演に菅田将暉、宮藤官九郎、野呂佳代ら。第83回ヴェネチア国際映画祭コンペティション部門に正式出品された。
作品情報
| 日本版タイトル | 『ルックバック』 |
|---|---|
| 英題 | Look Back |
| 製作年 | 2026年 |
| 日本公開日 | 2026年9月11日 |
| ジャンル | ドラマ/青春 |
| 製作国 | 日本 |
| 原作 | 藤本タツキ『ルックバック』(漫画) |
| 上映時間 | 99分 |
| 監督・脚本・編集 | 是枝裕和 |
|---|---|
| 製作 | 紀伊宗之 |
| 企画・プロデューサー | 小出大樹 |
| 原作担当プロデューサー | 林士平 |
| 撮影 | 上野千蔵 |
| 作曲 | 坂東祐大 |
| 出演 | 出口夏希/蒔田彩珠/七瀬ふうり/岡田六花/野呂佳代/池田良/佐々木みゆ/山田真歩/宮藤官九郎/菅田将暉 |
| 製作・配給 | K2 Pictures |
あらすじ
自信家の小学4年生・藤野は、学年新聞で4コマ漫画を連載し、クラスメートたちから絶賛されていた。しかしある日、同じ新聞に掲載された不登校の同級生・京本の漫画を目にする。その圧倒的な画力に打ちのめされた藤野は、もっと絵が上手くなろうと漫画を描き続けるが、京本との差を埋められず、一度は漫画を諦める。
卒業式の日、京本の家へ卒業証書を届けることになった藤野は、京本が自分の漫画のファンだったことを知る。漫画への思いによって結ばれた2人は、一緒に作品を描き始める。かけがえのない時間を積み重ねていく藤野と京本だったが、やがて2人の日々を大きく揺るがす出来事が訪れる。
主な登場人物(キャスト)
藤野(出口夏希/子ども時代:七瀬ふうり):小学4年生の頃から学年新聞で4コマ漫画を連載していた少女。京本の圧倒的な画力に衝撃を受け、ひたすら漫画を描き続ける。やがて京本と出会い、2人で漫画制作に打ち込んでいく。
京本(蒔田彩珠/子ども時代:岡田六花):学校へ通っていない藤野の同級生。高い画力を持ち、学年新聞に掲載した漫画が藤野へ大きな影響を与える。一方で藤野の漫画のファンでもあり、出会った2人は共に漫画を描くようになる。
前田(菅田将暉):漫画編集者。藤野と京本が漫画家として歩み始めていくなかで関わる人物。
玉井(宮藤官九郎):藤野と京本が通う小学校の先生。学年新聞への4コマ漫画掲載を通して、2人が互いの存在を知るきっかけを作る。
作品の魅力解説(公開前時点)
“漫画を描く手”を実写だからこその質感で捉える
原作にとって欠かせないのが、藤野と京本がひたすら机へ向かい、漫画を描く時間。是枝裕和監督は原作者・藤本タツキとの会話から、熟練した描き手が迷いなく線を引く際の“音”に着目したという。出口夏希と蒔田彩珠も撮影前から漫画を描く練習を重ね、実際に描いている手元が本編に使用されている。アニメーションとは異なる、紙、ペン、手の動き、音といった身体性をどう映画へ落とし込むのかが実写版ならではのポイントとなる。
藤野と京本の13年間を99分で描く
物語は小学4年生から始まり、その後の藤野と京本の成長を13年間にわたって追う。子ども時代を七瀬ふうりと岡田六花、成長後を出口夏希と蒔田彩珠が演じ分けることで、2人が漫画へ捧げていく時間そのものを映像として積み重ねていく構成となる。
是枝裕和が藤本タツキ作品をどう実写化するのか
監督・脚本・編集を担うのは、『万引き家族』『怪物』などの是枝裕和。撮影は秋田県にかほ市を中心に季節をまたいで行われ、作品全編をフィルムで撮影している。原作が持つ漫画表現をそのまま再現するだけでなく、俳優の身体、季節の変化、実在する風景を用いて、藤野と京本の時間をどのような実写映画として立ち上げるのかが最大の注目点となる。
