ピクサー初の“手描き風”作品!『Gatto(ガット)』が2027年米公開へ-黒猫と少女の友情描く

『Gatto(原題)』© Pixar NEWS
『Gatto(原題)』© Pixar

ピクサーの新作『Gatto(原題)』が2027年公開決定。舞台はヴェネツィア、監督はエンリコ・カサローザ

ピクサーが制作する長編アニメーション映画『Gatto(原題)』(ガット)の米国公開日が2027年6月18日に決定した。『あの夏のルカ』を手がけたエンリコ・カサローザ監督による本作は、イタリアの都市ヴェネツィアを舞台に、音楽と友情に揺れる黒猫の物語を描く。作品のビジュアルには、同スタジオとしては初の“手描き風”アニメーションが採用されており、これまでのCG表現とは一線を画す仕上がりが注目されている。

ピクサーが挑む“手描き風”アニメーション-原点回帰の新スタイル

『Gatto』は、ピクサーにとって初めての“2D風”表現を取り入れた長編アニメーション作品となる。これまでの作品で培ってきた高精度なCG技術から一転し、水彩画のようなテクスチャーやペインティングタッチが取り入れられており、発表当初からアニメーションファンの間で話題となった。米アヌシー国際アニメーション映画祭で披露されたコンセプト映像では、従来の写実性を追求する路線とは異なる、温かみと個性のある映像スタイルが確認されている。

『Gatto(原題)』© Pixar

『Gatto(原題)』© Pixar

監督を務めるカサローザは、自身の出身国イタリアを舞台に選んだ前作『あの夏のルカ』でも、ノスタルジーと人間ドラマを巧みに描いた人物。今回はさらに大胆なビジュアル表現へと踏み出し、物語とスタイルの融合に挑む。プロデューサーにはアンドレア・ウォーレン、エグゼクティブプロデューサーとしてピート・ドクターも名を連ねており、スタジオとしての本気度もうかがえる。

黒猫ネロとヴェネツィアの物語-音楽と友情が交差する

物語の主人公は、音楽をこよなく愛する黒猫ネロ。水を嫌う彼は、ヴェネツィアの街で静かに暮らしていたが、ある日ストリートミュージシャンの少女マヤと出会ったことで、退屈だった日常が一変する。ネロは地元の猫マフィアに借金を抱えており、逃げ場のない状況のなかでマヤとの友情が心の支えとなっていく。

本作は、ネロとマヤの関係性を軸に展開する。擬人化された猫のキャラクターたちと、リアルな人間ドラマを組み合わせることで、子どもから大人まで幅広い層に訴求する構成が想定されている。

『あの夏のルカ』チームが再集結-舞台・音楽・キャラクターが注目

本作の監督を務めるエンリコ・カサローザは、前作『あの夏のルカ』(2021年)でイタリア・リグーリア地方を背景に少年たちの成長を描き、高く評価された。『Gatto』ではヴェネツィアをロケーションに選んでおり、運河やゴンドラ、石畳の路地といった街並みをどのように映し出すかが見どころだ。

声優キャストの詳細は現時点で未発表だが、キャラクターの魅力を引き立てる演技と音楽との調和にも期待が高まる。制作スタッフには『あの夏のルカ』に携わったメンバーが多く再集結しており、ピクサーの新たな技術と表現力がどのように融合するのかも注目ポイントだ。

作品情報

原題:Gatto
監督:エンリコ・カサローザ
日本公開:未発表
全米公開:2027年6月18日
2027年|アメリカ|英語|カラー

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