映画『セックス・ピストルズ 破壊の設計図』(2025)を紹介&解説。
映画『セックス・ピストルズ 破壊の設計図』概要
映画『セックス・ピストルズ 破壊の設計図』は、アンドレ・レリス監督(『ランディ・ローズ』)とニック・ミード監督(『バンク・ラバー』)が、セックス・ピストルズの創設メンバーで初代ベーシストを務めたグレン・マトロックの回想録をもとに、伝説的パンクバンドの誕生と成功、その舞台裏を辿る音楽ドキュメンタリー。
マトロック本人の証言を軸に、スティーヴ・ジョーンズ、ポール・クックらメンバーや関係者のインタビューや当時の映像を交え、セックス・ピストルズの歴史を別の角度から見つめ直す。
作品情報
| 日本版タイトル | 『セックス・ピストルズ 破壊の設計図』 |
|---|---|
| 原題 | I Was a Teenage Sex Pistol |
| 製作年 | 2025年 |
| 本国公開日 | 2025年2月10日(サンタバーバラ国際映画祭) |
| 日本公開日 | 2026年10月2日 |
| ジャンル | ドキュメンタリー/音楽 |
| 製作国 | アメリカ |
| 原作 | グレン・マトロック『I Was a Teenage Sex Pistol』(回想録) |
| 上映時間 | 96分 |
| 監督 | アンドレ・レリス/ニック・ミード |
|---|---|
| 製作 | グレン・マトロック/ニック・ミード/アンドレ・レリス/ジェシカ・ルッソ |
| 製作総指揮 | グレン・マトロック/アンドレ・レリス/パイパー・ブラウン/ジョー・エスカランテ/ヴァネッサ・ローワース/スティーヴン・ネメス/ジジョ・リード/シーラ・ロック |
| 編集 | ヴァネッサ・ローワース/ジャスティン・ウィリアムズ |
| 出演 | グレン・マトロック/ジョニー・ロットン/シド・ヴィシャス/スティーヴ・ジョーンズ/ポール・クック/クリス・スペディング/デボラ・ハリー/ビリー・アイドル/ウェイン・クレイマー/ケニー・ジョーンズ/ファット・マイク/トレイシー・ガンズ/リチャード・ストレンジ |
| 製作 | Entertain ME/VMI Worldwide |
| 配給 | Vantage Media(米国)/スターキャットアルバトロス・フィルム(日本) |
あらすじ
1970年代のイギリス。グレン・マトロックは、スティーヴ・ジョーンズ、ポール・クック、ジョニー・ロットンらとセックス・ピストルズを結成し、停滞したロックシーンを揺さぶる存在となっていく。やがてバンドは世界的な注目を集める一方、メンバー間の軋轢やマネージャー、マルコム・マクラレンをめぐる複雑な思惑も表面化。初代ベーシストとして楽曲制作を支えながら途中で脱退したマトロックが、自らの視点からその誕生と狂騒の舞台裏を振り返る。
主な出演者
グレン・マトロック:セックス・ピストルズの創設メンバーで初代ベーシスト。本作の中心人物で、バンドの結成期や楽曲制作、自身の脱退などを振り返りながら、セックス・ピストルズの歴史を自身の視点から語る。
スティーヴ・ジョーンズ:セックス・ピストルズのギタリスト。創設期からマトロック、ポール・クックらと活動し、バンド独自の荒々しいサウンドを形作ったメンバーのひとり。本作では当時を知る本人の証言も収録される。
ポール・クック:セックス・ピストルズのドラマー。スティーヴ・ジョーンズらとともにバンドの初期から活動したオリジナルメンバー。本作ではマトロックらと過ごした時代について証言する。
ジョニー・ロットン:セックス・ピストルズのボーカリスト。本名ジョン・ライドン。挑発的な歌唱や言動によってバンドを象徴する存在となり、1970年代のパンクムーブメントを代表するアイコンのひとりとなった。
シド・ヴィシャス:グレン・マトロック脱退後に加入したセックス・ピストルズのベーシスト。その生き様やファッションも含めてパンクの象徴として神話化され、バンドのイメージに大きな影響を与えた。
デボラ・ハリー:ブロンディのボーカリスト。セックス・ピストルズと同時代のパンク/ニューウェーブシーンを知る人物として登場する。
ビリー・アイドル:ジェネレーションXのボーカリストとして英国パンクシーンから登場し、その後ソロでも成功したミュージシャン。同時代を知る証言者として出演する。
作品の魅力解説
グレン・マトロックの視点から“セックス・ピストルズ神話”を見直す
セックス・ピストルズといえば、ジョニー・ロットンやシド・ヴィシャスの強烈なイメージが語られがちだ。本作で物語の中心に置かれるのは、それ以前からバンドに在籍し、唯一のスタジオアルバム『勝手にしやがれ!!』の楽曲制作にも大きく貢献した初代ベーシスト、グレン・マトロック。成功の途中でグループを離れた彼自身の証言を通して、よく知られたバンド史を別の角度から再構成していく。
“反逆”はどこまで自然発生だったのか
粗削りな音楽、刺激的な言動、破れた服や安全ピンを用いたファッションなど、後世のパンク文化を決定づけたセックス・ピストルズ。一方、その背景にはマネージャーのマルコム・マクラレンやデザイナーのヴィヴィアン・ウエストウッドらの存在もあった。本作は、自由や反抗の象徴となったバンドと、それを世に送り出すショービジネスとの関係にも目を向け、表現と商業主義が交錯する舞台裏を掘り下げる。
当事者の証言とアーカイブから1970年代のパンクを辿る
スティーヴ・ジョーンズやポール・クックをはじめ、デボラ・ハリー、ビリー・アイドル、ウェイン・クレイマーらパンク/ロック史を知るミュージシャンたちが登場。当時のライブ映像やアーカイブ資料も交えながら、セックス・ピストルズだけでなく、その周囲で急速に拡大していった1970年代のパンクムーブメントそのものを振り返れる構成も注目ポイントとなる。
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