テッド・バンディは、アメリカ出身の連続殺人犯。
1970年代にワシントン州、ユタ州、コロラド州、フロリダ州などで若い女性や少女を狙った一連の殺人で知られる。外見上の親しみやすさや話術を利用して標的に近づく手口、2度にわたる拘束下からの脱走、その後の大規模な逃亡劇などでも全米の注目を集め、アメリカ犯罪史を代表する連続殺人犯の1人となった。事件は後世の犯罪心理学や大衆文化にも大きな影響を与え、たびたび映画・テレビ作品の題材となっている。
テッド・バンディ プロフィール(基本情報)
名前:テッド・バンディ(Ted Bundy/Theodore Robert Bundy/出生名 Theodore Robert Cowell)
生年月日:1946年11月24日
没年月日:1989年1月24日(42歳没)
出身地:アメリカ|バーモント州バーリントン
分類:連続殺人犯
主な関連映画:『テッド・バンディ 全米史上最高の殺人者』、『インタビュー・ウィズ・シリアルキラー』、『テッド・バンディ』
・バーモント州バーリントンでセオドア・ロバート・カウエルとして生まれ、幼少期に母とともにワシントン州タコマへ移住。母がジョン・バンディと結婚したのち、バンディ姓を名乗るようになった。
・ワシントン大学で心理学を学び、1972年に卒業。その後はロースクールにも在籍したほか、ワシントン州の政治活動や行政関係の仕事にも携わっていた。
・1974年までにはワシントン州で若い女性を狙う一連の犯行を重ねていたことが確認されている。腕を負傷したように装って助けを求める、警察官などを装うといった方法で相手の警戒心を解き、自身のフォルクスワーゲンへ誘導する手口でも知られた。ユタ州、アイダホ州、コロラド州などへ移動した後も犯行を続けた。
・1975年にユタ州で逮捕され、誘拐事件で有罪判決を受けた。その後、コロラド州で殺人事件の裁判を待つなか、1977年に拘束下から2度脱走。2度目の脱走後にはフロリダ州へ逃亡した。
・1978年1月にはフロリダ州立大学の女子学生寮「カイ・オメガ」に侵入して女性2人を殺害するなど複数人を襲撃。さらに12歳のキンバリー・リーチを誘拐・殺害した。同年2月15日にフロリダ州ペンサコーラで逮捕され、その後の裁判で複数の殺人について有罪となり、死刑判決を受けた。
・処刑を目前にして多数の殺人への関与を認め、一般に30件の殺人を告白したとされているが、実際の被害者数や初期の犯行については現在も不明な部分が残る。1989年1月24日、フロリダ州刑務所で電気椅子による死刑が執行された。
・死後も未解決事件との照合作業が続いており、2026年にはDNA鑑定によって、1974年にユタ州で殺害された17歳のローラ・アン・エイムについてバンディの犯行であることが科学的に確認された。
・事件は実録犯罪作品の代表的題材の1つとなっており、マーク・ハーモン、マイケル・ライリー・バーク、ケイリー・エルウィズ、ザック・エフロン、ルーク・カービー、チャド・マイケル・マーレイらが映像作品でバンディを演じている。
テッド・バンディを題材・モデルにした映画一覧
テッド・バンディ本人・事件を描いた主な作品
- 『The Deliberate Stranger(原題)』(1986):テッド・バンディ事件を描いたテレビ・ミニシリーズ。マーク・ハーモンがバンディを演じる
- 『テッド・バンディ 全米史上最高の殺人者』(2002):テッド・バンディの犯行と逮捕、裁判までを題材にした犯罪映画。マイケル・ライリー・バークがバンディを演じる
- 『The Stranger Beside Me(原題)』(2003):犯罪作家アン・ルールによる実録書を原作としたテレビ映画。ビリー・キャンベルがバンディを演じる
- 『インタビュー・ウィズ・シリアルキラー』(2004):死刑囚となったバンディがグリーン・リバー連続殺人事件の捜査に助言した実話を題材にしたテレビ映画。ケイリー・エルウィズがバンディを演じる。別題『死体を愛した男/グリーンリバー殺人事件』
- 『The Capture of the Green River Killer(原題)』(2008):グリーン・リバー連続殺人事件を題材にしたテレビ・ミニシリーズ。ジェームズ・マースターズがバンディを演じる
- 『Bundy: An American Icon(原題)』(2009):バンディの生涯と犯行をドラマ化した犯罪スリラー。コリン・ネメックがバンディを演じる。『Bundy: A Legacy of Evil(原題)』のタイトルでも知られる
- 『テッド・バンディ vs ゲイリー・リッジウェイ 最狂シリアルキラー対決』(2019):グリーン・リバー連続殺人事件を追う捜査官が、収監中のバンディから助言を受ける過程を描いた犯罪映画
- 『テッド・バンディ』(2019):長年交際していたエリザベス・クレプファーの視点を中心にバンディの逮捕・裁判を描いた伝記犯罪映画。ザック・エフロンがバンディを演じる
- 『No Man of God(原題)』(2021):死刑執行を控えたバンディとFBI捜査官ビル・ハグメイアの実際の対話記録をもとにした犯罪ドラマ。ルーク・カービーがバンディを演じる
- 『Ted Bundy: American Boogeyman(原題)』(2021):1970年代のバンディと彼を追う捜査側を描いた犯罪映画。チャド・マイケル・マーレイがバンディを演じる
事件をモデル・着想源にした作品
- 『The Black Mass(原題)』(2023):1978年1月にフロリダ州で起きたバンディによる女子学生襲撃事件をモチーフに、約24時間の出来事として再構成した犯罪ホラー
