ハーヴェイ・ワインスタインとは? 関連作品一覧・基本情報・ニュース記事【映画リスト】

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ハーヴェイ・ワインスタインとは?

ハーヴェイ・ワインスタインは、アメリカ出身の元映画プロデューサー、映画会社経営者。性犯罪で有罪判決を受けている人物でもある。

弟ボブ・ワインスタインと映画会社ミラマックスを共同設立し、『パルプ・フィクション』や『イングリッシュ・ペイシェント』、『恋におちたシェイクスピア』など多数の作品に関与。インディペンデント映画を商業的成功やアカデミー賞へ結び付ける手腕で、長年ハリウッド屈指の権力者として知られた。一方、2017年に長年にわたる性的嫌がらせや性的暴行の告発が相次ぎ、世界的な「#MeToo」運動拡大の大きな契機となった。その後、ニューヨーク州とカリフォルニア州で性犯罪について有罪判決を受けている。

ハーヴェイ・ワインスタイン プロフィール(基本情報)

名前:ハーヴェイ・ワインスタイン(Harvey Weinstein)
生年月日:1952年3月19日(74歳)
出身地:アメリカ|ニューヨーク州ニューヨーク市クイーンズ
職業:元映画プロデューサー、映画会社経営者
代表作:『パルプ・フィクション』、『恋におちたシェイクスピア』、『ギャング・オブ・ニューヨーク』
・ニューヨーク市クイーンズに、宝石商の父マックスと母ミリアムの長男として生まれる。弟は映画プロデューサーのボブ・ワインスタイン。ニューヨーク州立大学バッファロー校に進学し、若い頃にはコンサート・プロモーション事業を手がけていた。
・1979年、弟ボブと映画配給会社ミラマックスを設立。社名は両親のミリアム(Miriam)とマックス(Max)の名前を組み合わせたもので、外国映画やインディペンデント映画の買い付け・配給を中心に成長した。
・スティーヴン・ソダーバーグ監督の『セックスと嘘とビデオテープ』、クエンティン・タランティーノ監督の『パルプ・フィクション』をはじめ、大手スタジオとは異なる作品を積極的に扱い、1990年代のアメリカにおけるインディペンデント映画ブームを牽引する存在となった。
・1993年、ミラマックスはウォルト・ディズニー・カンパニーに買収されたが、ワインスタイン兄弟は引き続き同社を率いた。『イングリッシュ・ペイシェント』、『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』、『恋におちたシェイクスピア』、『シカゴ』など数多くのアカデミー賞受賞・候補作品を送り出している。
・『恋におちたシェイクスピア』では製作を務め、第71回アカデミー賞作品賞をデヴィッド・パーフィット、ドナ・ジグリオッティ、エドワード・ズウィック、マーク・ノーマンと共同受賞。『ギャング・オブ・ニューヨーク』でも製作者の1人としてアカデミー賞作品賞候補となった。
・2005年にボブとともにミラマックスを離れ、新たにワインスタイン・カンパニーを設立。『英国王のスピーチ』、『世界にひとつのプレイブック』、『ジャンゴ 繋がれざる者』、『キャロル』、『LION/ライオン ~25年目のただいま~』などに携わり、映画賞シーズンで強い影響力を持ち続けた。
・映画の買い付け、再編集、宣伝、アカデミー賞キャンペーンなどに強く介入するプロデューサーとして知られ、作品を大規模な成功へ導く一方、監督らとの衝突や強引な仕事ぶりでもたびたび批判を受けた。
・2017年10月、ニューヨーク・タイムズ紙と『ザ・ニューヨーカー』が、ワインスタインによる性的嫌がらせ、性的暴行などについて相次いで調査報道を発表。その後、女優や元従業員など100人以上の女性が性的な不正行為を告発した。報道後にワインスタイン・カンパニーから解雇され、映画芸術科学アカデミーからも除名された。
・一連の報道は、活動家タラナ・バークが以前から用いていた「Me Too」という言葉がSNSを通じて世界規模に拡大する大きな契機となり、映画業界にとどまらない「#MeToo」運動へ発展した。
・報道では、秘密保持契約や示談、法的圧力などによって告発を封じ込めていた実態に加え、2016年以降、民間調査会社ブラック・キューブなどを雇い、告発者やワインスタインを取材していた記者について情報収集を行わせていたことも明らかになった。
・2018年5月、ニューヨーク市警に出頭して逮捕。2020年、元『プロジェクト・ランウェイ』制作アシスタントのミリアム・ヘイリーへの性的暴行と、ジェシカ・マンへの第3級強姦についてニューヨーク州で有罪となり、禁錮23年を言い渡された。
・2022年にはロサンゼルスで行われた別の裁判で、2013年にエフゲニヤ・チェルニショヴァを強姦・性的暴行した罪について有罪評決を受け、2023年に禁錮16年を言い渡された。
・2024年4月、ニューヨーク州最高裁判所にあたるニューヨーク州控訴裁判所は、2020年の裁判で起訴対象ではない行為に関する証言を陪審に聞かせたことなどが公正な裁判を損なったとして有罪判決を破棄し、再審を命じた。これは無罪認定ではなく、裁判手続き上の問題を理由とした判決破棄だった。
・2025年のニューヨーク再審では、ミリアム・ヘイリーへの2006年の性的暴行について再び有罪となった一方、元モデルのカヤ・ソコラに関する別の性的暴行罪では無罪。ジェシカ・マンへの強姦罪については陪審が評決に至らず審理無効となった。
・ジェシカ・マンに関する強姦罪は2026年に改めて裁判が行われたものの、再び陪審が評決に至らず審理無効となった。マンがさらなる裁判での証言を望まなかったことを受け、検察は同年6月に同罪の訴追を取り下げた。
・2026年9月、ニューヨーク州の裁判所は、2025年に有罪となったミリアム・ヘイリーへの性的暴行について禁錮15年を言い渡した。
・カリフォルニア州では2026年6月、控訴裁判所が2022年の強姦・性的暴行についての有罪判決そのものを維持。一方、当初の量刑では後に破棄されたニューヨーク州での有罪判決が加重要素として考慮されていたため、16年という刑期を取り消して量刑をやり直すよう命じた。2026年10月時点で再量刑を待っている。
・ワインスタインは一貫して女性への強姦・性的暴行を否定し、性的関係は合意に基づくものだったと主張している。

ハーヴェイ・ワインスタイン 作品一覧

主な映画・テレビ作品

  • 『バーニング』(1981):製作、原案
  • 『高卒物語』(1986):共同監督、共同脚本、製作
  • 『パルプ・フィクション』(1994):共同製作総指揮
  • 『イングリッシュ・ペイシェント』(1996):製作総指揮
  • 『スクリーム』(1996):製作総指揮
  • 『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』(1997):製作総指揮
  • 『もののけ姫』(1997):英語版製作総指揮
  • 『恋におちたシェイクスピア』(1998):製作
  • 『ギャング・オブ・ニューヨーク』(2002):製作
  • 『シカゴ』(2002):製作総指揮
  • 『キル・ビル Vol.1』(2003):製作総指揮
  • 『キル・ビル Vol.2』(2004):製作総指揮
  • 『アビエイター』(2004):製作総指揮
  • 『イングロリアス・バスターズ』(2009):製作総指揮
  • 『英国王のスピーチ』(2010):製作総指揮
  • 『ジャンゴ 繋がれざる者』(2012):製作総指揮
  • 『世界にひとつのプレイブック』(2012):製作総指揮
  • 『キャロル』(2015):製作総指揮
  • 『ヘイトフル・エイト』(2015):製作総指揮
  • 『シング・ストリート 未来へのうた』(2015):製作総指揮
  • 『LION/ライオン ~25年目のただいま~』(2016):製作総指揮
  • 『ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ』(2016):製作総指揮
  • 『ゴールド/金塊の行方』(2016):製作総指揮
  • 『ウインド・リバー』(2017):製作総指揮
  • 『海底47m』(2017):製作総指揮
  • 『プロジェクト・ランウェイ』(2004~2017):製作総指揮

本人・事件・行動を題材/モデルにした主な映画・シリーズ

  • 『Weinstein(原題)』(2018):ワインスタインに対する性的嫌がらせ・性的暴行の告発と、長年それらが表面化しなかった構造を検証した「FRONTLINE」のドキュメンタリー
  • 『Working with Weinstein(原題)』(2018):ワインスタインとイギリス映画業界の関係、元従業員らの証言を扱ったドキュメンタリー
  • 『The Reckoning: Hollywood’s Worst Kept Secret(原題)』(2018):ワインスタイン事件を中心に、ハリウッドにおける性的嫌がらせや権力構造を検証したドキュメンタリー
  • 『Untouchable(原題)』(2019):元従業員や告発者らの証言を通じ、ワインスタインの映画業界での台頭と性的加害の告発、失脚までを追ったドキュメンタリー
  • 『アシスタント』(2019):ワインスタイン本人を実名で登場させる作品ではないが、ワインスタイン事件と彼の会社で働いた元アシスタントらへの取材を直接的な着想源とし、大物映画プロデューサーによる性的搾取を組織が黙認・隠蔽する構造を描いたフィクション映画
  • 『キャッチ&キル / #MeToo 告発の記録』(2021):ローナン・ファローによるワインスタイン事件の調査報道を、告発者や記者、元従業員、調査関係者らへのインタビューから再検証するドキュメンタリーシリーズ
  • 『SHE SAID/シー・セッド その名を暴け』(2022):ワインスタインによる性的加害を調査し、2017年にスクープしたニューヨーク・タイムズ紙の記者ジョディ・カンターとミーガン・トゥーイーらの取材活動を実話に基づいて映画化

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