ブレイク・ライヴリーをめぐる裁判で訴訟の大半が棄却された。一方で一部の申し立ては公判に進み、本人は闘争継続を宣言した。
ブレイク・ライヴリーが、“デジタル・バイオレンス”との闘いを続ける姿勢を明らかにした。米連邦裁判所は、共演者ジャスティン・バルドーニらを相手取った訴訟について、13件の申し立てのうち10件を棄却した一方、報復など3件は公判に進むと判断。ライヴリーは自身のInstagramで、今回の裁判を「セレブ同士のドラマ」として矮小化しないよう訴えつつ、法廷で証言する意欲も示している。
訴訟の大半が棄却 裁判所は3件のみ公判入りを認める
米連邦裁判所のルイス・リマン裁判官は木曜日、ライヴリーの訴状に含まれていた13件の申し立てのうち10件を棄却した。棄却されたのは、セクシャル・ハラスメント、名誉毀損、共謀などの請求である。一方、公判に進むことが認められたのは、報復、報復への加担および幇助、契約違反の3件となった。
今回の判断では、ライヴリーによる連邦法に基づく性的ハラスメントの申し立てについて、彼女が従業員ではなく独立契約者であったことが判断の前提とされた。また、作品の制作がニュージャージー州で行われたため、カリフォルニア州法に基づくハラスメントの申し立ても認められなかった。
ただし、報復をめぐる主張については別の判断が示された。裁判官は、ライヴリーが自らのハラスメントに関する申し立てに誠実な根拠を有していたとする説得力ある主張を展開したと認定しており、彼女が訴えを行った後に不当な報復を受けたかどうかは、今後、陪審員が判断する見通しである。
ブレイク・ライヴリーが闘争継続を宣言 “デジタル・バイオレンス”の危険性を訴える
判決を受け、ブレイク・ライヴリーは金曜日にInstagramで声明を発表し、“デジタル・バイオレンス”との闘いを続ける考えを示した。ライヴリーは、本件の核心部分は来月、陪審員による審理に移るとし、法廷で自ら証言する意欲も明らかにしている。
声明の中で彼女は、今回の裁判を起こした理由について、自分自身と他者のために安全な職場環境を私的にも職業的にも求めたことへの「蔓延する〈報復〉に直面し、今なおそれが続いているから」だと説明。「今回の裁判所の判断が、声を上げることはできるんだということを示してくれると願ってる」ともつづった。
またライヴリーは、本件を「セレブ同士のドラマ」として受け取らないよう支持者に呼びかけている。そうした見方は「あなた自身が私の話に自分を重ねることができないようにするために仕組まれたものだよ」とし、自身の申し立ては、報復とデジタル戦争の深刻な危険性を示す事例のひとつだと訴えた。
さらに彼女は、「デジタル・バイオレンスによる肉体的な痛みは、紛れもなくリアルだよ」と強調。これはニュースの中だけの問題ではなく、「あなたたちの地域社会や学校にも」存在すると述べ、被害の構造は著名人に限らず、社会全体に関わるものだという認識を示している。
WMEも支持を表明 和解協議と公判の行方に注目集まる
ブレイク・ライヴリーの所属エージェンシーであるWMEも金曜日、ライヴリーと現在も残る申し立てへの支持を表明した。声明では、ライヴリーが「秘密裏に行われるデジタル的な信用失墜工作がもたらす甚大な被害を白日のもとにさらした」と評価している。
さらにWMEは、女性に損害を甘受し沈黙することが求められがちな業界において、ライヴリーが自分自身や共演者、そして反撃する手段を持たない人たちのために声を上げたと説明。他者がこの訴訟をスペクタクル化しようとする中でも、彼女は「事実、説明責任、そして報復を恐れずに声を上げる権利」に焦点を当て続けたとしている。
一方、治安判事は双方に対し、月曜日に和解に関する最新の姿勢を協議するよう命じた。2月には義務的な和解協議も行われていたが、その時点では進展はなかったという。ただ、今回の判断によって交渉の状況が変化する可能性もある。
ライヴリーの代理人シグリッド・マコーリー弁護士は、今回の一連の手続きによって、組織的なデジタル攻撃の背後にある人物や手口が明るみに出つつあるとの見方を示した。一方でライヴリー本人は、5月の公判で証言することに前向きな姿勢を示し、「この悪質なオンライン報復の形態に光を当て続け、それを見抜き、闘いやすい状況にしていく」としている。
訴訟の大半は棄却されたものの、報復をめぐる争点はなお残されている。ブレイク・ライヴリーは今回の裁判を個人間の対立ではなく、“デジタル・バイオレンス”をめぐる問題として位置づけており、今後は和解協議と公判の行方が焦点となりそうだ。
