スヌープ・ドッグが主演を務める、イーライ・ロス監督のホラー映画『Don’t Go in That House, Bitch!(原題)』が今夏に撮影開始予定である。
9月に発表されていた通り、イーライ・ロスとスヌープ・ドッグは、二人による偽予告編『Don’t Go in That House, Bitch!(原題)』を長編映画化する。この企画は、ホラー映画の定番的展開をセルフパロディとして誇張した内容で注目を集めており、今夏にも撮影が開始される予定だ。
【動画】偽予告編『Don’t Go in That House, Bitch!(原題)』
スヌープ・ドッグが主演も兼任、ロス監督が明かす制作の舞台裏
スヌープ・ドッグは本作にプロデューサーとして参加することがすでに発表されていたが、米『Variety』誌の取材に対し、ロス監督は主演も務めることを明かしている。
イーライ・ロスはスヌープについて、「彼は長い間、デス・ロウ・フィルムズをやりたがっていた」と語り、「究極のホーンテッドハウス映画を作る必要があると言ったんだ。最高にクレイジーなやつをね」と、本作の構想を説明した。
さらにロスは、本作について「『House by the Cemetery(原題)』、『HOUSE ハウス』、『13日の金曜日』をミックスしたような、あまりにも狂っていて存在自体が信じられないようなもの」だとし、「そして、タイトルは『Don’t Go in That House, Bitch!』にしなきゃいけないんだ」「そして彼はそういう作品に主演するんだよ」と続けている。
観客が思わず叫ぶホラー映画の定番を、物語の中心に据えた構想
ロス監督は本作のアイデアについて、ホラー映画を観る観客の視点そのものを物語に取り込む発想だと説明する。
「人々は家に入り続けるんだ。人の話を聞かない。何やってんだお前!?その家に入るなって!」とロスは語り、「……人々はただ入り続ける。何やってんだよ、そこから出てこられないぞ。やめとけ!引き返せ!立ち去れ!」と、ホラー映画で繰り返されてきた定番の展開を挙げた。
さらにロスは、そうした観客の“叫び”を「基本的に、ホラー映画を観ている時に僕らがスクリーンに向かって叫ぶことすべて」だとした上で、「それをギリシャ悲劇のコロスのようなキャラクターとして映画に登場させるんだ」と述べている。
登場人物が警告を無視して危険な場所に足を踏み入れるという、ジャンル映画ではおなじみの構図をあえて誇張し、物語の軸として据える点が、本作の特徴となりそうだ。
脚本は完成済み、6月撮影開始予定-ロサンゼルス撮影を視野に準備進行中
ロス監督によると、本作の脚本はすでに完成しており、現在は具体的な制作準備が進められているという。脚本はホリデー期間中に書き上げたばかりで、撮影は6月に開始される予定だ。製作はロスが主宰するホラー・セクション・スタジオが担当する。
制作体制についてロスは、「今は予算を組んでいるところなんだ」と現状を説明し、「カリフォルニア州の税額控除を申請するつもりだよ」と明かしている。
さらに、税額控除が認められた場合には、撮影地としてロサンゼルスを選びたい考えだという。「税額控除が受けられれば、ロサンゼルスで撮影したいんだ。そうすれば、スタッフを全員L.A.の人間で揃えられるからね」と語り、地域の制作スタッフを起用する意向も示した。
企画段階にとどまらず、脚本完成から撮影準備へと進んだことで、本作は本格的な製作フェーズに入ったと言えそうだ。
ロス次回作『Ice Cream Man』でも協業、スヌープがスコア制作に参加
スヌープ・ドッグは、本作とは別に、ロス監督の次回作『Ice Cream Man(原題)』にも音楽面で参加している。エンドクレジットで使用する楽曲のほか、スコアの一部も手がけているという。
ロスはその出来栄えについて、「彼がスコアを送ってきてくれたんだ。ヒップホップじゃなくて、本物のスコアをね」と語り、「『なんてこった、これは信じられない』って思ったよ」と率直な驚きを明かした。
その結果、「だから、映画の全セクションを完全にスヌープがスコアを担当することになったんだ」と述べ、当初の想定を超えた形でスヌープが作品に深く関わることになった経緯を説明している。
主演映画の製作と並行し、音楽面でもロス作品に関与するスヌープの存在は、両者のコラボレーションが一過性のものではないことを示している。
ロス監督とスヌープ・ドッグが初めてコラボレーションしたのは、ロスが監督を務めたスヌープの2012年のミュージックビデオ「La La La」だった。今回の長編映画での本格的なタッグは、それ以来の関係性を発展させたものと言える。
スヌープはこれまでにも、『デイ・シフト』、『BONES ボーンズ』、『ギャング・オブ・ホラー』、『パージなナイト ブラックさん家の史上最悪の12時間』、『最終絶叫計画5』など、ホラーやジャンル映画への出演を重ねてきた。
主演、プロデュース、さらに音楽面での参加と、多角的な関わり方を見せる本作『Don’t Go in That House, Bitch!(原題)』は、ロス作品の新たな一面を示す一作となりそうだ。
