映画『ブルービートル』(2023)を紹介&解説。
映画『ブルービートル』概要
映画『ブルービートル』は、DCコミックスに登場するヒーロー、ハイメ・レイエスの誕生を描いたスーパーヒーロー・アクション。大学を卒業して故郷へ戻った青年が、古代の異星人兵器“スカラベ”に選ばれ、全身を覆うアーマーと規格外の力を手に入れる。監督はアンヘル・マヌエル・ソト(『チャーム・シティ・キング』)。主演はドラマ「コブラ会」のショロ・マリデュエニャで、ラテン系の家族やコミュニティーの結びつきを物語の中心に据えた、ユーモアと人情味あふれるヒーロー映画となっている。
作品情報
| 日本版タイトル | 『ブルービートル』 |
|---|---|
| 原題 | Blue Beetle |
| 製作年 | 2023年 |
| 本国公開日 | 2023年8月18日 |
| 日本公開日 | 劇場未公開/2023年11月29日(デジタル販売開始)、12月20日(デジタルレンタル・Blu-ray&DVD発売) |
| ジャンル | アクション/スーパーヒーロー/アドベンチャー/SF |
| 製作国 | アメリカ |
| 原作 | DCコミックス『ブルービートル』 |
| 上映時間 | 127分 |
| 監督 | アンヘル・マヌエル・ソト |
|---|---|
| 脚本 | ギャレス・ダネット=アルコセル |
| 製作 | ジョン・リカード/ゼヴ・フォアマン |
| 製作総指揮 | ウォルター・ハマダ/ガレン・ヴァイスマン/ギャレット・グラント |
| 撮影 | パヴェウ・ポゴジェルスキ |
| 編集 | クレイグ・アルパート |
| 作曲 | ボビー・クルリック |
| 出演 | ショロ・マリデュエニャ/ブルーナ・マルケジーニ/アドリアナ・バラーサ/ダミアン・アルカサル/エルピディア・カリーロ/ベリッサ・エスコベド/ラオール・マックス・トゥルヒージョ/スーザン・サランドン/ジョージ・ロペス/ハーヴィー・ギレン/ベッキー・G |
| 製作 | DCスタジオ/ザ・サフラン・カンパニー |
| 配給 | ワーナー・ブラザース |
あらすじ
大学を卒業し、将来への希望を抱いて故郷パルメラ・シティへ戻ったハイメ・レイエス。しかし、実家は経済的な苦境に陥っており、ハイメは家族を支えるために仕事を探し始める。
そんな中、巨大企業コード・インダストリーズの創業家に生まれたジェニー・コードと出会ったハイメは、彼女からハンバーガーの箱を預けられる。箱の中に入っていたのは、エイリアンのバイオテクノロジーによって作られた古代の遺物“スカラベ”だった。
スカラベはハイメを共生宿主として選び、彼の身体と融合。ハイメは飛行能力や強大な武器を生み出す力を備えたアーマーを授かり、スーパーヒーロー“ブルービートル”へと変身する。一方、コード・インダストリーズの最高経営責任者ビクトリア・コードは、スカラベの力を軍事兵器へ転用しようとハイメを追い始める。
制御できない力に戸惑うハイメは、ジェニーや個性的な家族に支えられながら、自らに与えられた力と向き合っていく。
主な登場人物(キャスト)
ハイメ・レイエス/ブルービートル(ショロ・マリデュエニャ):大学を卒業して故郷へ戻ってきた青年。家族の生活を支えるために仕事を探す中、古代の異星人兵器“スカラベ”に共生宿主として選ばれる。突如手に入れた圧倒的な力に戸惑いながらも、家族を守るために戦うことを決意する。
ジェニー・コード(ブルーナ・マルケジーニ):コード・インダストリーズ創業家の一員で、かつてブルービートルとして活動していたテッド・コードの娘。叔母ビクトリアによる軍事兵器開発に反発し、スカラベを持ち出したことからハイメと行動をともにする。
ルディ・レイエス(ジョージ・ロペス):ハイメの叔父。企業や権力者を信用せず、コード・インダストリーズに対しても強い警戒心を抱いている。機械や電子機器に詳しく、ハイメの戦いを技術面から支える。
ミラグロ・レイエス(ベリッサ・エスコベド):ハイメの妹。率直で行動力があり、家族の危機に際しても物怖じしない性格。兄をからかいながらも深く信頼しており、ブルービートルとしての戦いに積極的に加わる。
ナナ・レイエス(アドリアナ・バラーサ):ハイメの祖母。普段は穏やかに家族を見守っているが、実は波乱に満ちた過去と豊富な戦闘経験を持つ。レイエス家の精神的な支柱として、家族を守るために立ち上がる。
ビクトリア・コード(スーザン・サランドン):コード・インダストリーズを率いる最高経営責任者で、ジェニーの叔母。スカラベの技術を利用して戦闘兵器“OMAC”を完成させようとしており、ハイメからスカラベのデータを奪おうとする。
イグナシオ・カラパックス/OMAC(ラオール・マックス・トゥルヒージョ):ビクトリアの部下として行動する屈強な戦士。肉体にOMACの技術を組み込まれており、スカラベのアーマーを持つハイメと互角に渡り合う。過酷な過去を抱えながら、ビクトリアの命令に従っている。
カージ・ダ(声:ベッキー・G):スカラベとアーマーを制御する知性体。ハイメの脳や身体と接続し、危険を察知すると本人の意思とは無関係に戦闘行動を開始する。次第にハイメの価値観や感情を理解していく。
作品の魅力解説
家族全員で戦う異色のヒーロー映画
本作の大きな特徴は、主人公だけでなく、両親や妹、叔父、祖母までがヒーローの戦いに深く関わる点にある。ハイメが正体を隠して孤独に戦うのではなく、家族が変身の瞬間から秘密を共有し、危機に直面した際には全員で立ち向かう。レイエス家のにぎやかな会話や互いを支え合う姿が、物語に温かさとユーモアをもたらしている。
ラテン系の文化とコミュニティーを中心にした物語
レイエス家の日常には、英語とスペイン語を行き来する会話、世代の異なる家族が同じ家で暮らす生活、音楽や食文化などが自然に盛り込まれている。ラテン系文化を表面的な装飾として扱うのではなく、ハイメの価値観やヒーローとしての行動原理を形作る重要な要素として描いている点が印象的だ。
スカラベと融合する有機的なアーマー
ハイメのアーマーは機械を装着するのではなく、生きたスカラベが肉体と融合することで形成される。意思を持つカージ・ダが状況に応じて剣や盾、巨大な銃器などを作り出し、ハイメ本人が想像した武器を即座に具現化できる点も特徴。身体を侵食される恐怖と、自由自在に形を変える爽快なアクションが同居している。
ヒーローの力よりも選択を重視する成長物語
ハイメは圧倒的な戦闘能力を得る一方で、その力をどのように使うべきかという問題に直面する。敵を倒すことと命を奪うことの違いに悩み、自分の怒りや恐怖を乗り越えながら戦い方を選んでいく。力の強さではなく、他者への共感や家族から受け継いだ価値観によってヒーローになっていく過程が、本作の感情的な軸となっている。
歴代ブルービートルへのオマージュ
物語には、ハイメ以前にブルービートルとして活動していたテッド・コードの研究施設や装備、昆虫型の飛行船“バグ・シップ”などが登場する。単独で楽しめるオリジンストーリーでありながら、長い歴史を持つコミック版ブルービートルの設定やデザインを随所に取り入れている。
ストーリー解説(ネタバレ)
南極で発見された異星人の遺物
物語は南極の発掘現場から始まる。巨大企業コード・インダストリーズの最高経営責任者ヴィクトリア・コードは、部下のイグナシオ・カラパックスや科学者サンチェス博士らを率い、氷の下に埋もれた物体を捜索していた。
ヴィクトリアが長年追い求めてきたのは、地球外のバイオテクノロジーによって作られたと考えられる古代の遺物“スカラベ”。やがて掘削作業によって青く光る昆虫型の物体が発見される。ヴィクトリアは、それを自社が進める兵器開発へ利用しようとしていた。
大学を卒業したハイメが故郷へ帰還
一方、大学を卒業したばかりのハイメ・レイエスは、故郷パルメラ・シティへ戻ってくる。空港では父アルベルト、母ロシオ、妹ミラグロ、祖母ナナ、叔父ルディが総出で彼を迎える。
家族はハイメの卒業を喜び、彼が一家で初めて大学を卒業したことを誇りに思っていた。ハイメ自身も、学位を生かした仕事に就き、これまで自分を支えてくれた家族へ恩返しをしようと考えている。
しかし、家へ帰る途中、ハイメはミラグロから家族が置かれている厳しい状況を知らされる。家族の仕事場だった自動車整備工場は失われ、父アルベルトは心臓発作を起こしていた。さらに地域の再開発と家賃の上昇によって、一家は長年暮らしてきた家から立ち退きを迫られようとしていた。
ハイメが思い描いていた明るい帰郷とは異なり、レイエス家は深刻な経済的危機に直面していたのである。
家族を救うために仕事を探すハイメ
ハイメは学歴を生かせる仕事を探すが、すぐに希望どおりの職を得ることはできない。そこでミラグロの紹介を受け、彼女とともにコード家の豪邸で清掃の仕事をすることになる。
コード・インダストリーズはパルメラ・シティを代表する巨大企業であり、ヴィクトリアが兵器産業を中心に事業を拡大していた。一方でレイエス家の暮らす地区では、コード社による開発が地域住民の生活を圧迫しているという不満も広がっていた。
ハイメはヴィクトリアの成功に憧れを抱き、彼女に自分を売り込もうとする。しかし、豪邸の中でヴィクトリアと姪のジェニー・コードが激しく言い争っている場面に遭遇する。
ヴィクトリアとジェニーの対立
ジェニーは、ヴィクトリアがかつて中止された兵器開発計画“OMAC”を復活させようとしていることに反発していた。OMACは「ワン・マン・アーミー・コープス」の略称で、ひとりの兵士に軍隊並みの戦闘能力を与えることを目指した計画である。
ジェニーの父テッド・コードは、かつてコード・インダストリーズを率いていた人物だった。テッドはOMAC計画を危険視して中止させたが、その後、謎の失踪を遂げている。会社の実権を握ったヴィクトリアは、兄テッドが否定した兵器開発を再び推進しようとしていた。
口論が激しくなり、ヴィクトリアの側近カラパックスがジェニーへ威圧的に近づく。危険を感じたハイメは思わずふたりの間へ割って入るが、部外者である彼の行動にヴィクトリアは激怒。ハイメとミラグロは、その場で仕事を解雇されてしまう。
ただし、ジェニーは自分をかばってくれたハイメに感謝し、コード・インダストリーズで別の仕事を紹介すると約束する。彼女は連絡先を渡し、翌日にコード・タワーを訪ねるよう伝える。
父アルベルトが息子へ伝える言葉
仕事を失ったハイメは、帰宅後、自分が家族の助けになれないことへの焦りをアルベルトへ打ち明ける。大学まで進学したにもかかわらず、何も状況を変えられない自分を情けなく感じていた。
しかし、アルベルトは息子を責めない。家族が祖国を離れて新しい土地で生活を築いてきたことや、自分たちが多くの困難を乗り越えてきたことを語り、ハイメがすべてをひとりで背負う必要はないと諭す。
家族の未来は一直線に決められたものではなく、これから自分たちで作っていけばよい。父の言葉に励まされたハイメは、ジェニーが持ちかけた話に望みを託し、翌日コード・タワーへ向かう。
スカラベを兵器に利用するヴィクトリア
コード・タワーでは、ヴィクトリアが回収したスカラベをOMAC計画へ転用するための研究が進められていた。
ヴィクトリアの目的は、スカラベが持つ自己形成型のアーマーや武器生成能力を解析し、そのコードを人工的な戦闘兵器へ組み込むことだった。カラパックス自身も身体を機械化され、OMACの試作兵器として扱われている。
社内の研究施設へ忍び込んだジェニーは、ヴィクトリアがスカラベを使って軍事兵器を量産しようとしている事実を知る。父が阻止したはずの計画を止めるため、ジェニーは研究室からスカラベを盗み出す。
警報が鳴り、警備システムによってビルが封鎖される中、ジェニーはスカラベをファストフード店ビッグ・ベリー・バーガーの持ち帰り用ボックスへ隠す。
ハイメへ託された謎の箱
そのころ、ハイメはジェニーとの面会を待っていた。そこへ研究施設から逃げてきたジェニーが現れる。
事情を知らないハイメは、仕事を得るためなら何でもすると必死に訴える。追っ手が迫っているジェニーは、とっさにハイメを利用してスカラベを建物の外へ運び出すことを思いつく。
ジェニーはハンバーガーの箱をハイメへ押しつけ、中身を絶対に開けず、命懸けで守るよう念を押す。その異様な頼み方に戸惑いながらも、ハイメは箱を持ってコード・タワーを後にする。
レイエス家でスカラベが覚醒
ハイメが箱を自宅へ持ち帰ると、家族は当然のように中身へ興味を示す。ハイメはジェニーから開けるなと言われていたものの、好奇心旺盛な家族に囲まれ、結局は箱を開けることになる。
中から現れたのは、青黒い金属でできた昆虫のような物体だった。家族が遠巻きに観察する中、ハイメがスカラベを手に取ると、それまで動かなかった物体が突然目を覚ます。
スカラベはハイメの手から腕へ這い上がり、顔面に飛びつく。さらに背中へ回り込み、脊椎付近から身体の内部へ侵入していく。
激痛に襲われたハイメの全身を、青い外骨格状のアーマーが覆い始める。家族が悲鳴を上げる前で、ハイメの肉体とスカラベは完全に融合。アーマーは家の屋根を突き破り、彼を猛スピードで上空へ射出する。
制御不能のブルービートル・アーマー
恐怖で混乱するハイメに対し、アーマー内部から女性の声が聞こえてくる。その知性体は周囲の環境やハイメの身体を解析し、宿主の安全を守るために自動的な行動を開始する。
アーマーはハイメの意思を無視して高度を上げ、成層圏付近にまで到達する。やがて落下へ転じると、背中から昆虫の羽に似た飛行装置を展開。今度はパルメラ・シティの建物の間を高速で飛び回る。
ハイメは身体をほとんど制御できず、迫ってきたバスを避けようとする。するとアーマーが防御用の刃を瞬時に形成し、バスを車体の中央から真っ二つに切断してしまう。乗客は無事だったものの、ハイメは自分が引き起こした事態に愕然とする。
一連の能力テストを終えたアーマーは、ハイメをレイエス家へ戻す。家の屋根には大きな穴が開き、家族は彼が生きて帰ってきたことに安堵しながらも、身体に起きた異変を恐れる。
警察を頼れないレイエス家
母ロシオは警察や救急機関へ連絡しようとするが、叔父ルディが強く反対する。正体不明の兵器と融合したハイメを当局へ引き渡せば、彼が保護される保証はなく、家族全員が危険にさらされる可能性があるためだった。
ルディは大企業や政府機関に対して強い不信感を抱いている。特にコード・インダストリーズが地域へ及ぼしてきた影響を考えれば、スカラベをめぐる問題にコード社が関わっていることは明白だった。
ハイメは自分に箱を渡したジェニーなら事情を知っていると考え、彼女を捜しに行く。家族は止めようとするが、身体からスカラベを取り除く方法を知るには、ジェニーへ会う以外に手段がなかった。
追われていたジェニーを救出
ジェニーはスカラベを盗んだことで、ヴィクトリアの部隊から追われていた。武装した男たちが彼女を捕らえようとする中、ハイメはルディの愛車へ乗って現れ、ジェニーを車内へ引き入れる。
追っ手は激しく発砲し、ルディの車体には多数の弾痕が残る。ハイメとジェニーはどうにか逃げ切り、レイエス家へ戻る。
大切な車が穴だらけになったことにルディは激怒するが、まずはハイメの身体に何が起きたのかを確認する必要があった。
ジェニーは、スカラベが地球外で作られた知性を持つ兵器であり、自らの意思でハイメを宿主に選んだと説明する。偶然触れただけではなく、スカラベ自身がハイメとの融合を決めたというのである。
レイエス家の人々は、コード家の一員であるジェニーを簡単には信用しない。コード社の事業によって自分たちの地域が圧迫されていることもあり、彼女もヴィクトリアと同じ側の人間ではないかと疑う。
それでもハイメは、ヴィクトリアの計画を止めようとしているジェニーを信じ、スカラベを外す方法を探すことを決める。
テッド・コードの腕時計を取り戻す計画
ジェニーによれば、スカラベについて詳しく研究していたのは、失踪した父テッド・コードだった。テッドの研究記録へアクセスするには、コード・タワーに残された特殊なスマートウォッチが必要になる。
ハイメ、ジェニー、ルディの3人は、再びコード・タワーへ侵入する計画を立てる。機械や通信技術に詳しいルディが警備システムへ干渉し、その隙にハイメとジェニーが建物へ入る。
ふたりは目的の腕時計を見つけるが、ヴィクトリアの側近カラパックスに発見される。カラパックスは単なる警備責任者ではなく、身体にOMACの試作技術を組み込まれた強化兵士だった。
カラパックスとの最初の戦い
カラパックスがハイメを攻撃すると、スカラベは宿主を守るためにアーマーを展開する。ハイメには戦闘経験がないため、アーマーの知性体が身体の主導権を握り、ほぼ自動的に戦い始める。
アーマーは敵の攻撃を分析し、刃や盾、銃器に似たエネルギー兵器を次々に作り出す。ハイメの想像や周囲の状況に応じて、必要な武器を瞬時に形成できるのである。
しかし、カラパックスも強力なOMACアーマーを備えており、互角以上の力でハイメを追い詰める。戦闘の中で、アーマーの知性体が“カージ・ダ”と呼ばれる存在であることも明らかになる。
カージ・ダはカラパックスを脅威と判断し、とどめを刺そうとする。だがハイメは、自分は人殺しではないと抵抗し、殺害を拒否する。そのため攻撃が止まり、体勢を立て直したカラパックスに再び圧倒されてしまう。
カラパックスは、ハイメが家族への愛情に縛られていることを見抜き、その感情こそが弱点だと言い放つ。絶体絶命となるが、外で待機していたルディとジェニーが車の装備を使ってカラパックスへ一撃を与え、ハイメを救出する。
3人は腕時計を持ってコード・タワーから逃走する。
ジェニーの生家に隠された秘密基地
ジェニーはハイメとルディを、かつて家族と暮らしていたコード家の旧邸宅へ連れていく。長く放置された屋敷で、ジェニーはテッドの腕時計を作動させる。
すると隠されていた通路が開き、地下に広大な研究施設が現れる。そこはテッド・コードが密かに使用していた研究所であり、同時にヒーローとして活動するための秘密基地でもあった。
施設には昆虫を模した飛行船や特殊車両、武器、複数のスーツが保管されている。ルディは、それらがかつて“ブルービートル”と呼ばれたヒーローの装備であることに気づく。
テッドより前には、ダン・ギャレットという人物がスカラベに選ばれ、初代ブルービートルとして活動していた。しかし、スカラベはテッドを宿主には選ばなかった。そこでテッドは自ら開発した装備を身につけ、2代目ブルービートルとして犯罪と戦っていたのである。
スカラベを外せばハイメは死ぬ
テッドの研究設備を使い、3人はハイメの身体を分析する。ハイメは、スカラベを取り外せば元の生活へ戻れると期待していた。
しかし、解析結果は残酷なものだった。スカラベは単に身体の表面へ取りついているのではなく、ハイメの脊椎や神経系と深く結合している。ハイメとカージ・ダは、すでにひとつの生命体に近い共生関係を形成していた。
無理にスカラベを引き剥がせば、ハイメは生命を維持できない。つまり、スカラベを外す方法は、宿主であるハイメが死亡すること以外には存在しないと考えられた。
突然ヒーローの力を与えられたのではなく、自分の人生そのものが不可逆的に変えられたことを知り、ハイメは大きな衝撃を受ける。
家族を持つハイメと、家族を失ったジェニー
研究を終えた後、ハイメとジェニーはふたりで話をする。ジェニーは母親を亡くした後、父テッドまで突然姿を消し、家族を失った過去を明かす。
ヴィクトリアはジェニーの唯一の親族に近い存在だったが、会社と兵器開発への執着を強め、ジェニーの意見を聞こうとはしなかった。そのためジェニーは、互いに騒がしく干渉し合いながらも、無条件に支え合っているレイエス家をうらやましく感じていた。
ハイメも彼女の孤独を理解し、ふたりの距離は急速に縮まる。互いに顔を近づけ、口づけを交わしかけるが、そこへルディが現れ、気まずい空気のまま会話は中断される。
ヴィクトリアの部隊がレイエス家を襲撃
その直後、屋敷の外を確認したジェニーは、ヴィクトリアが使用するヘリコプターがパルメラ・シティ方面へ飛んでいることに気づく。スカラベを回収したいヴィクトリアが、ハイメ本人ではなく家族を標的にした可能性は高い。
車では間に合わないため、ハイメはジェニーの生家の屋上から飛び降り、カージ・ダにアーマーを展開させて自宅へ急行する。
そのころ、レイエス家にはカラパックスが率いるコード社の武装部隊が押し寄せていた。兵士たちはアルベルト、ロシオ、ミラグロ、ナナたちを家の外へ引きずり出し、ハイメの居場所を聞き出そうとする。
家の中では混乱によって火が燃え広がり、レイエス一家が長年暮らしてきた住居は炎に包まれ始める。上空のヘリコプターから事態を見守るヴィクトリアの目的は、家族を人質にしてハイメをおびき寄せ、スカラベを回収することだった。
ハイメが家族を守るために戦う
ブルービートルとなったハイメが到着すると、コード社の兵士たちは一斉に攻撃を開始する。ハイメはカージ・ダが生成する武器や防御装置を使いながら応戦するが、相手を殺さないよう非致死性の攻撃を選ぶ。
初めてカラパックスと戦った際、カージ・ダは敵を排除することを優先していた。しかし、ハイメが殺人を拒んだことで、カージ・ダも次第に彼の倫理観を理解し始めている。ハイメは兵士たちを吹き飛ばし、家族を拘束から解放しようとする。
ナナとロシオはその場から逃れようとする一方、ミラグロとアルベルトには兵士が迫る。ハイメはふたりを救い出すが、激しい恐怖と混乱の中、以前にも心臓発作を起こしていたアルベルトの容体が急変する。
アルベルトの死とハイメの捕獲
アルベルトは胸を押さえて倒れ込み、呼びかけにも十分に応えられなくなる。ハイメは戦闘を中断して父のもとへ駆け寄ろうとするが、その隙をカラパックスに突かれる。
カラパックスは装備から伸ばした拘束装置をハイメに打ち込み、ブルービートルのアーマーごと動きを封じる。ハイメは必死に抵抗するものの、家族を守ろうとする気持ちと、倒れた父への動揺によって戦いに集中できない。
ヴィクトリアとカラパックスは、拘束したハイメをヘリコプターで連れ去る。ハイメは、自分が空へ運ばれていく中、家族がアルベルトを囲んで泣き叫ぶ姿を目にする。
アルベルトはそのまま息を引き取る。ハイメは父の最期に寄り添うことも、家族を慰めることもできないまま、ヴィクトリアの研究施設へ連行されてしまう。さらにレイエス家の家屋も炎によって大きく損壊し、一家は父親と住まいを同時に失うことになる。
悲しみの中でナナが家族を奮い立たせる
襲撃後、レイエス家の人々はアルベルトの死を前に打ちのめされる。夫を失ったロシオ、父を失ったミラグロ、兄弟を失ったルディは、深い悲しみと怒りに包まれる。
しかし、ナナは今すぐ立ち止まって泣いている時間はないと家族へ告げる。アルベルトを悼むことは後でもできるが、ハイメは現在もヴィクトリアに捕らえられ、命を奪われようとしている。
ナナの言葉によって家族は気持ちを切り替える。ジェニーも、自分がスカラベを盗み、ハイメへ渡したことが今回の事態を招いたと責任を感じながら、ハイメを必ず連れ戻すと決意する。
ハイメがキューバ近海の島へ連行される
ハイメが運ばれたのは、キューバ近海の島に築かれたコード社の秘密要塞だった。そこではヴィクトリアの指揮のもと、OMAC兵器の開発と量産準備が進められている。
ヴィクトリアが求めているのは、スカラベそのものだけではない。カージ・ダが持つ自己形成能力、戦闘技術、武器生成機能などのコードを解析し、人間が制御できるOMACアーマーへ移植することが目的だった。
ハイメは巨大な抽出装置へ固定され、身体と融合したスカラベの情報を強制的に読み取られる。抽出されたコードは、ヴィクトリアの忠実な兵士であるカラパックスの身体へ転送されていく。
ヴィクトリアが作ろうとするOMAC軍団
研究施設内には、カラパックス用の試作機だけでなく、大量のOMACアーマーが準備されていた。ヴィクトリアは、スカラベの能力を複製した強化兵士を量産し、各国政府や軍事組織へ兵器として売り込もうとしている。
ヴィクトリアにとってハイメは、意思や家族を持ったひとりの人間ではない。OMACを完成させるためのデータ源にすぎず、抽出作業によってハイメが死亡する可能性も意に介していない。
ヴィクトリアから一貫して“サンチェス”と呼ばれている研究者も、ハイメの生命が危険にさらされていると理解しながら、当初は命令に従って装置を操作する。
テッド・コードの“バグ・シップ”で島へ向かう一家
ジェニーはレイエス家の人々を再びテッド・コードの秘密研究所へ案内する。そこで一同が使用するのが、巨大な昆虫を模した飛行艇“バグ・シップ”である。
バグ・シップには飛行機能だけでなく、強力な武器、装甲、コンピューターシステムなど、テッドがブルービートルとして活動するために開発した装備が搭載されていた。
ルディは機械に関する知識を生かして操縦を担当する。ジェニーとミラグロは施設内部へ侵入してハイメを捜す役割を引き受け、ロシオとナナも同行する。
武器庫を確認したナナは、大型の回転式機関銃を迷いなく手に取る。家族は驚くが、ナナには若いころ革命運動へ参加し、武器を扱っていた過去があった。普段は穏やかな祖母である彼女も、孫を救うため再び戦う覚悟を決める。
レイエス家が島の要塞へ突入
バグ・シップは島へ接近するが、コード社側の激しい迎撃を受ける。ルディは完全には把握できていない機体を操りながら防衛網を突破し、そのまま要塞へ突入する。
着陸というより墜落に近い形で施設へ入り込んだバグ・シップは、昆虫の脚に似た機構を展開。ルディは機体を歩かせ、進路上の兵士や設備を蹴散らしていく。
ジェニーとミラグロは船を降り、研究区画へ向かう。ミラグロはテッドの装備のひとつを使用し、巨大な拳や防御用のシールドを投射して兵士たちと戦う。
一方、ナナは大型の銃器を構え、培っていた戦闘技術を発揮する。レイエス家は単にブルービートルの救出を待つ存在ではなく、自分たちの手でハイメを取り戻すため要塞の奥へ進んでいく。
死の間際でハイメが父と再会する
スカラベのコードを奪われ続けるハイメは、次第に生命力を失い、意識を手放す。彼は現実とは異なる静かな空間へ入り込み、そこで亡くなったアルベルトと再会する。
ハイメは父が本当に死んだことを悟り、自分もそのまま父と一緒にいたいと考える。しかし、アルベルトは息子を連れていこうとはしない。
アルベルトは、ハイメにはまだ果たすべき役割があり、残された家族には彼が必要だと伝える。ハイメがスカラベに選ばれたことにも意味があり、恐れるのではなく、新しいブルービートルとしての運命を受け入れるべきだと背中を押す。
父との別れを受け入れたハイメは、目の前に現れたカージ・ダへ手を伸ばす。ハイメとスカラベの意識は完全に同調し、これまで一方的に身体を操っていたカージ・ダと、宿主であるハイメがひとつの存在として結びつく。
ジェニーの妨害によって抽出装置が停止
ジェニーたちは、施設内で大量のOMAC兵器が製造されようとしている事実を知る。彼女はヴィクトリアの計画を止めるため、研究設備を破壊する行動に出る。
ジェニーが仕掛けた爆発によって電力やシステムが不安定になり、ハイメからコードを抽出していた装置が停止する。カラパックスへの転送自体はほぼ完了しており、彼のOMACアーマーは以前よりはるかに強力な形態へ進化する。
一方、ハイメは装置から解放されるものの、拘束された状態のまま研究区画に取り残される。
“サンチェス”と呼ばれ続けた博士の反逆
ヴィクトリアの研究者は、ついに彼女へ反旗を翻す。ヴィクトリアは彼を長期間“サンチェス”という誤った名前で呼び、本人の人格や出自を尊重してこなかった。
博士は自分の本名がホセ・フランシスコ・モラレス・リベラ・デ・ラ・クルスであると怒りを込めて言い返し、ハイメの拘束を解除して逃がす。
しかし、博士の裏切りを知ったカラパックスが現れる。博士はハイメを先に行かせようとするが、カラパックスによって殺害されてしまう。
ヴィクトリアの兵器開発に協力してきた博士は、最後にハイメをひとりの人間として救うことを選び、その代償として命を落とす。
完全に同調したハイメとカージ・ダ
施設から脱出したハイメは、カージ・ダと完全に同調したことで、以前より自由にアーマーを扱えるようになっていた。
これまではカージ・ダが危険を察知して一方的に防御や攻撃を行い、ハイメが制止する場面が多かった。しかし、ここではハイメの意思とカージ・ダの判断が一致し、想像した武器や移動能力を即座に具現化できる。
ハイメは要塞内の兵士たちを退け、侵入してきた家族と再会する。家族が自分を救うため危険な島へ乗り込んできたことを知り、ハイメは改めて彼らの存在が自分の力の源であると理解する。
進化したカラパックスとの最終決戦
スカラベのコードを移植されたカラパックスは、全身をより強力なOMACアーマーで覆い、ハイメの前に立ちはだかる。
カラパックスはハイメを要塞の壁ごと吹き飛ばし、空中と地上を行き来しながら激しい攻撃を加える。ハイメも剣や巨大な拳、エネルギー兵器などを生成して応戦する。
両者は似た能力を持っているが、その根本は異なる。ハイメとカージ・ダは互いの意思を尊重する共生関係を築いているのに対し、カラパックスはヴィクトリアによって身体を改造され、兵器として利用されてきた存在だった。
ルディへの攻撃で怒りを爆発させるハイメ
戦いの最中、ルディがハイメを援護しようとする。カラパックスはルディへ攻撃を放ち、叔父が倒れる姿を見たハイメは、彼が殺されたと思い込む。
父アルベルトを失ったばかりのハイメは、さらに叔父まで奪われたという怒りに支配される。それまで相手を殺さないことを貫いてきた彼は、カラパックスを地面へ押さえつけ、何度も殴り続ける。
カージ・ダはすでに敵の戦闘能力が失われていると警告するが、ハイメは攻撃をやめない。ついには刃を作り出し、とどめを刺そうとする。
カージ・ダがハイメを殺人から救う
暴走したハイメを止めたのは、かつて敵を殺そうとしていたカージ・ダだった。カージ・ダはハイメの腕を強制的に停止させ、ふたりは殺人者ではないと思い出させる。
ハイメがカージ・ダへ教えた命の価値や非殺傷の信念を、今度はカージ・ダがハイメへ返したのである。
さらにカージ・ダは、コードを転送した際に読み取ったカラパックスの記憶をハイメへ見せる。ハイメは、自分が憎んでいた敵もまた、ヴィクトリアによって人生を奪われた被害者だったことを知る。
カラパックスの過去と母親の死
カラパックスことイグナシオは、幼いころグアテマラの村で母親と暮らしていた。しかし、コード・インダストリーズと軍事勢力が関与した爆撃によって村は破壊され、母親はイグナシオの目の前で命を落とす。
孤児となったイグナシオは軍事組織に取り込まれ、子どものころから兵士として利用された。その後、ヴィクトリアは彼の身体へ実験的な改造を施し、OMAC計画の被験者兼兵器として作り替えていった。
ヴィクトリアは、自らの事業がイグナシオの家族を奪ったにもかかわらず、彼の喪失と怒りを利用して忠実な兵士へ変えたのである。
その記憶を見たハイメは攻撃をやめ、倒れているカラパックスへ手を差し伸べる。そして、家族への愛は弱点ではなく、人を立ち上がらせる強さなのだと伝える。
ジェニーがヴィクトリアの逃亡を阻止
ヴィクトリアは計画の失敗を悟ると、ジェニーを捕らえたままヘリコプターで島から逃げようとする。
ジェニーは機内で、父テッドが開発した特殊なガム状の装置を使用する。それが急激に膨張したことでヘリコプターは制御を失い、ヴィクトリアとジェニーは島へ落下する。
ジェニーは逃げ切ることに成功し、ヴィクトリアだけが要塞内に取り残される。会社と兵器を自分のものにしようとしてきたヴィクトリアは、すべての支配を失いつつあった。
カラパックスがヴィクトリアへ反旗を翻す
カラパックスは、自分の過去と母親の死にヴィクトリアが深く関わっていたことを理解する。彼はOMACアーマーの動力炉を過負荷状態にし、島全体を巻き込む大爆発を起こそうとする。
カージ・ダはハイメに、カラパックスのアーマーがまもなく爆発すると警告する。
ヴィクトリアはなおもカラパックスへ命令を下し、ハイメやレイエス家を殺すよう要求する。しかし、カラパックスはもはや彼女の兵器ではなかった。
カラパックスはヴィクトリアを捕らえ、爆心地となる場所へ引きずっていく。彼の意識には、亡くなった母親が自分を迎えるような姿が浮かぶ。
ヴィクトリアは助けを求めるが、カラパックスは彼女を解放しない。やがてOMACの動力炉が爆発し、ヴィクトリアとカラパックス、研究施設、量産予定だったOMAC兵器の大部分が炎に包まれる。
レイエス家が爆発する島から脱出
ハイメはジェニーと家族をバグ・シップへ避難させ、自らも爆発の直前に機体へ飛び移る。
バグ・シップが島を離れた直後、背後で巨大な爆発が発生する。ヴィクトリアが築いたOMACの製造拠点は壊滅し、スカラベの力を利用して兵器を量産する計画も阻止される。
危機を切り抜けたレイエス家は、船内でようやくアルベルトの死と向き合う。救出作戦の間は悲しみを抑えていた家族が抱き合い、父、夫、息子、兄弟であったアルベルトを悼んで涙を流す。ジェニーもその輪に加わり、彼らの悲しみを分かち合う。
ジェニーがコード社の新たな経営者となる
事件後、ジェニーはコード・インダストリーズの経営権を引き継ぐ。彼女はヴィクトリアが推進していた兵器開発を終了させ、会社を父テッドが目指していた方向へ戻そうとする。
レイエス家はアルベルトの葬儀を行い、家族として彼に別れを告げる。一方で、一家の家は襲撃と火災によってほぼ失われ、もともと抱えていた立ち退きや経済的問題も解決していない。
それでもレイエス家は、残された家族で支え合い、生活を立て直すことを決める。
地域の人々がレイエス家を支える
一家が焼け落ちた家へ戻ると、近隣の住民たちが食べ物や飲み物、生活用品などを持ち寄って待っていた。
レイエス家はひとつの家族だけで孤立しているわけではない。長年暮らしてきた地域の人々が、アルベルトの死を悼み、住まいを失った一家を支えようと集まってきたのである。
ハイメがブルービートルとして得た力だけでなく、家族や地域とのつながりもまた、彼を支える大きな力であることが示される。
ジェニーとハイメが思いを確かめ合う
ジェニーもレイエス家を訪れ、コード・インダストリーズの責任として一家の家を建て直すと約束する。
彼女は父テッドが残した屋敷へ戻ろうとするが、ハイメは自分が送ると申し出る。ふたりはこれまで抑えていた思いを確かめ合い、家族が見守る前で口づけを交わす。
レイエス家の人々が歓声を上げる中、ハイメはブルービートルのアーマーを展開。ジェニーを抱えて空へ飛び立つ。
ハイメは、スカラベを自分から奪おうとするのではなく、カージ・ダとともに生きることを受け入れた。父アルベルトから託された思いと、家族から与えられた愛を胸に、新たなブルービートルとして歩み始める。
ミッドクレジット:テッド・コードは生きている
クレジットの途中、長らく使用されていなかったテッド・コードの秘密研究所で、コンピューターが突然起動する。ノイズ混じりの通信が入り、男性の声がジェニーへメッセージを送ろうとする。声の主は、失踪して死亡したと考えられていたテッド・コードだった。
テッドは自分が生きていることをジェニーへ伝えるよう呼びかける。しかし、そのとき研究所には誰もおらず、ジェニーはまだ父からの通信に気づいていない。テッドがどこにいるのか、なぜ長期間戻れなかったのかは明かされないまま、次の物語につながる謎として残される。
ポストクレジット:エル・チャプリン・コロラド
全クレジット終了後には、劇中でもルディがコード社のシステムを妨害する際に流していた、メキシコの人気ヒーロー番組「エル・チャプリン・コロラド」を題材にしたアニメーション映像が流れる。
物語上の新たな展開を示す場面ではなく、ラテンアメリカの大衆文化へのオマージュと、本編のユーモラスな演出を締めくくるおまけの場面となっている。
