中南米作品(メキシコ、ブラジル、アルゼンチン、チリ、コロンビア、キューバ、ペルーなど、中南米・ラテンアメリカ圏で製作された映画)を中心に扱う中南米映画ページ。
中南米映画は、植民地支配と独立、革命、軍事独裁、社会格差、移民、家族、都市化、先住民文化、アフリカ系文化、記憶とアイデンティティなど、土地ごとの歴史や社会状況と深く結びつきながら発展してきた。メキシコ映画の黄金時代、ブラジルのシネマ・ノーヴォ、キューバ革命後の映画運動、アルゼンチンのニュー・アルゼンチン・シネマ、チリの政治映画や記録映画など、多様な潮流と表現を含む幅広い映画文化を形成している。
中南米映画 基本情報
代表作:『忘れられた人々』、『黒い神と白い悪魔』、『低開発の記憶』、『オフィシャル・ストーリー』、『セントラル・ステーション』、『シティ・オブ・ゴッド』、『瞳の奥の秘密』、『ROMA/ローマ』
・中南米映画は、特定のひとつの作風を指すものではなく、国や地域ごとの歴史、言語、民族構成、政治状況、映画産業の規模によって大きく表情が異なる。
・メキシコは、1930年代から1950年代にかけて映画産業の黄金時代を築き、ルイス・ブニュエル、エミリオ・フェルナンデスらの作品を生み出した。現代では、アルフォンソ・キュアロン、アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ、ギレルモ・デル・トロ、カルロス・レイガダスらが国際的に活躍している。
・ブラジルでは、1960年代にシネマ・ノーヴォが台頭し、貧困、階級、植民地主義、政治的抑圧などを革新的な映像表現で描いた。1990年代以降は映画製作の復興が進み、『セントラル・ステーション』や『シティ・オブ・ゴッド』などが世界的な評価を得た。
・アルゼンチンは中南米を代表する映画製作国のひとつ。軍事独裁とその記憶を扱う作品に加え、1990年代後半以降は、日常、家族、階級、地方社会を独自の感覚で描くニュー・アルゼンチン・シネマが注目を集めた。
・キューバ、チリ、コロンビア、ペルー、ボリビア、パラグアイ、ウルグアイ、グアテマラなどの作品も、革命、独裁政権、内戦、麻薬犯罪、先住民社会、ジェンダー、都市と農村の格差などを背景に、劇映画、ドキュメンタリー、寓話、ホラーなど多様な形で発展している。
・中南米映画は、スペイン、フランス、ドイツ、アメリカなどとの国際共同製作が多く、ひとつの作品に複数の製作国が名を連ねることも少なくない。
メキシコ
- 『マリア・カンデラリア』(1944)
- 『サロン・メヒコ』(1949)
- 『アベンチュレラ』(1950)
- 『忘れられた人々』(1950)
- 『エル』(1953)
- 『ナサリン』(1959)
- 『マカリオ』(1960)
- 『皆殺しの天使』(1962)
- 『砂漠のシモン』(1965)
- 『ホーリー・マウンテン』(1973)
- 『赤い薔薇ソースの伝説』(1992)
- 『クロノス』(1993)
- 『アモーレス・ペロス』(2000)
- 『天国の口、終りの楽園。』(2001)
- 『ハポン』(2002)
- 『バトル・イン・ヘブン』(2005)
- 『静かな光』(2007)
- 『闇の列車、光の旅』(2009)
- 『BIUTIFUL ビューティフル』(2010)
- 『ミス・バラ』(2011)
- 『闇のあとの光』(2012)
- 『エリ』(2013)
- 『グエロス』(2014)
- 『選ばれし少女たち』(2015)
- 『母という名の女』(2017)
- 『ROMA/ローマ』(2018)
- 『息子の面影』(2020)
- 『ニューオーダー』(2020)
- 『夏の終わりに願うこと』(2023)
ブラジル
- 『Limite(原題)』(1931)
- 『黒いオルフェ』(1959)
- 『乾いた人生』(1963)
- 『黒い神と白い悪魔』(1964)
- 『狂乱の大地』(1967)
- 『赤い光の盗賊』(1968)
- 『マクナイーマ』(1969)
- 『アントニオ・ダス・モルテス』(1969)
- 『未亡人ドナ・フロールの理想的再婚生活』(1976)
- 『ピショット』(1980)
- 『蜘蛛女のキス』(1985)
- 『Terra Estrangeira(原題)』(1995)
- 『セントラル・ステーション』(1998)
- 『シティ・オブ・ゴッド』(2002)
- 『カランジル』(2003)
- 『モーターサイクル・ダイアリーズ』(2004)
- 『エリート・スクワッド』(2007)
- 『リーニャ・ヂ・パッセ』(2008)
- 『汚れた心』(2011)
- 『セカンドマザー』(2015)
- 『アクエリアス』(2016)
- 『見えざる人生』(2019)
- 『バクラウ 地図から消された村』(2019)
- 『アイム・スティル・ヒア』(2024)
アルゼンチン
- 『Prisioneros de la tierra(原題)』(1939)
- 『Los tallos amargos(原題)』(1956)
- 『Invasión(原題)』(1969)
- 『オフィシャル・ストーリー』(1985)
- 『スール/その先は…愛』(1988)
- 『タンゴ』(1998)
- 『ナイン・クイーンズ』(2000)
- 『沼地という名の町』(2001)
- 『ある日、突然。』(2002)
- 『ボンボン』(2004)
- 『XXY』(2007)
- 『ルイーサ』(2008)
- 『瞳の奥の秘密』(2009)
- 『幸せパズル』(2009)
- 『人生スイッチ』(2014)
- 『エル・クラン』(2015)
- 『笑う故郷』(2016)
- 『テリファイド』(2017)
- 『サマ』(2017)
- 『家族のように』(2017)
- 『永遠に僕のもの』(2018)
- 『ラ・フロール 花』(2018)
- 『明日に向かって笑え!』(2019)
- 『ブロンドの男』(2019)
- 『アルゼンチン1985 ~歴史を変えた裁判~』(2022)
- 『トレンケ・ラウケン』(2022)
その他中南米作品
- 『ルシア』(1968・キューバ)
- 『低開発の記憶』(1968・キューバ)
- 『コンドルの血』(1969・ボリビア)
- 『みどりの壁』(1969・ペルー)
- 『第一の敵』(1973・ボリビア/ペルー)
- 『チリの闘い』(1975〜1979・チリ/キューバ)
- 『カタツムリの戦略』(1993・コロンビア)
- 『苺とチョコレート』(1993・キューバ/メキシコ)
- 『Ratas, ratones, rateros(原題)』(1999・エクアドル)
- 『永遠のハバナ』(2003・キューバ)
- 『そして、ひと粒のひかり』(2004・コロンビア)
- 『ウイスキー』(2004・ウルグアイ)
- 『ハンモック』(2006・パラグアイ)
- 『悲しみのミルク』(2009・ペルー)
- 『光のノスタルジア』(2010・チリ)
- 『NO』(2012・チリ)
- 『グロリアの青春』(2013・チリ)
- 『ザ・クラブ』(2015・チリ)
- 『彷徨える河』(2015・コロンビア)
- 『火の山のマリア』(2015・グアテマラ)
- 『彼方から』(2015・ベネズエラ)
- 『ナチュラルウーマン』(2017・チリ)
- 『相続人』(2018・パラグアイ)
- 『12年の長い夜』(2018・ウルグアイ)
- 『MONOS 猿と呼ばれし者たち』(2019・コロンビア)
- 『ラ・ヨローナ 彷徨う女』(2019・グアテマラ)
- 『名もなき歌』(2019・ペルー)
- 『クララ・ソラ』(2021・コスタリカ)
- 『プラザ・カテドラル』(2021・パナマ)
- 『Utama~私たちの家~』(2022・ボリビア)
- 『伯爵』(2023・チリ)
- 『ペペ』(2024・ドミニカ共和国)
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