エリオット・ペイジがクリストファー・ノーランと15年ぶりに再タッグ。性転換後の変化と再会の意味を語った。
エリオット・ペイジがクリストファー・ノーランと15年ぶりに再タッグを果たす。ノーラン監督の最新作『オデュッセイア』(2026年公開予定)への出演が明らかになり、『インセプション』以来の再会について語った。
再びノーラン作品へ-「また一緒に仕事ができて本当に興奮した」
ペイジは、今年のニューヨーク・コミコンで開催された『X-MEN: フューチャー&パスト』パネルに登壇し、新作『オデュッセイア』への参加について「『オデュッセイア』のために私のことを思い出してもらえて、また一緒に仕事をしないかと声をかけてもらえて、本当に興奮したよ」と語った。
さらに『インセプション』時の撮影を振り返り、「『インセプション』で彼と仕事をするのが大好きだったし、あの映画に参加できて本当によかった。もう完全にワクワクして興奮してね、基本的にはクリス(ノーラン)のところに行って役について話して、それから部屋で脚本を読んだんだ。また戻ってこられて本当に嬉しかったよ」と笑顔を見せた。
15年の時を経て再びノーランの現場に戻ることは、ペイジにとって特別な意味を持つようだ。
性転換後の現在-「より自分らしくいられるようになった」
ペイジは、ノーラン作品への復帰が自分にとってどのような意味を持つのかについても言及。「いま戻ってくることについてだけど、お分かりのとおり、より自分らしくいられるようになったことで、こういったプロジェクトがより楽しめるものになるんだ」と語り、自身の変化を率直に振り返った。
トランスジェンダーであることを2020年に公表して以降、ペイジは俳優として新たな道を歩み始めている。性別の枠にとらわれず、より自由に表現できるようになった今、ノーラン作品という大きな舞台への復帰は、その歩みを象徴する出来事といえる。
「今また、クリス・ノーランとの体験ができるということは、個人的にすごく意味があったよ」と語るペイジの言葉からは、作品への情熱とともに、俳優としての再出発に込めた静かな確信が伝わる。
コミコンで語られた再会-『X-MEN』の新展開にも注目集まる
今回の発言は、ポッドキャスト「Happy Sad Confused」のホストであるジョシュ・ホロウィッツが司会を務めた『X-MEN: フューチャー&パスト』パネルの中で行われたもの。会場には、同作でチャールズ・エグゼビア役を演じたジェームズ・マカヴォイも登壇し、ファンの前でシリーズへの思いを語った。
フランチャイズのリブートに関する質問が投げかけられると、マカヴォイは「うん、次に何が起こるか楽しみだね」と微笑みながら答えた。「私は本作に起用される前からファンだったし、またファンとしていられる。コールマン・ドミンゴはすばらしいと思うね」とも語り、会場を沸かせた。
ペイジの再タッグに加え、『X-MEN』リブートについても示唆された今回のパネルは、シリーズの新たな展開を期待させる場となった。15年を経て再び集まった俳優たちの言葉からは、作品への愛着と未来への希望が感じられた。


