映画『クレイフェイス』(2026)を紹介&解説。
映画『クレイフェイス』概要
映画『クレイフェイス』は、「バットマン」シリーズを代表するヴィランの誕生を、本格的なボディホラーと心理スリラーとして描くDCスタジオ作品。事故によって美しい顔を失った新進俳優が、かつての人生を取り戻すため禁断の治療に手を伸ばし、肉体と精神を怪物へと変貌させていく。ジェームズ・ワトキンス(『スピーク・ノー・イーブル 異常な家族』)が監督を務め、マイク・フラナガンとホセイン・アミニが脚本を担当。主演はトム・リス・ハリス、共演にナオミ・アッキー、デヴィッド・デンシック、マックス・ミンゲラ、エディ・マーサンら。
作品情報
| 日本版タイトル | 『クレイフェイス』 |
|---|---|
| 原題 | Clayface |
| 製作年 | 2026年 |
| 本国公開日 | 2026年10月23日 |
| 日本公開日 | 2026年10月30日 |
| ジャンル | ホラー/スリラー/SF/アクション |
| 製作国 | アメリカ |
| 原作 | DCコミックスのキャラクター「クレイフェイス」 |
| 上映時間 | 未発表(2026年8月20日時点) |
| 監督 | ジェームズ・ワトキンス |
|---|---|
| 脚本 | マイク・フラナガン/ホセイン・アミニ |
| 製作 | マット・リーヴス/リン・ハリス/ジェームズ・ガン/ピーター・サフラン |
| 製作総指揮 | マイケル・E・ウスラン/ラフィ・クローン/ポール・リッチー/シャンタル・ノン・ヴォ/ラース・P・ウィンター |
| 撮影 | ロブ・ハーディ |
| 編集 | ジョン・ハリス |
| 作曲 | フォルカー・ベルテルマン |
| 出演 | トム・リス・ハリス/ナオミ・アッキー/デヴィッド・デンシック/マックス・ミンゲラ/エディ・マーサン/ナンシー・キャロル/ジョシュア・ジェームズ |
| 製作 | DCスタジオ/シックス&アイダホ・プロダクションズ |
| 配給 | ワーナー・ブラザース・ピクチャーズ/東和ピクチャーズ/東宝(日本) |
あらすじ
犯罪と腐敗にまみれたゴッサム・シティ。貧しい環境から抜け出し、ハリウッド期待のスターとなった俳優マット・ヘーゲンは、ギャングの報復を受けて美しい顔を失ってしまう。人気と俳優としての将来を奪われ、世間からも容赦ない嘲笑を浴びたマットは、科学者ケイトリン・コーが開発した血清による実験的な治療を受ける。
治療によってマットの顔は一度元の姿を取り戻すが、その肉体には予想を超えた異変が生じていた。身体が泥のように崩れ、形を変え始める中、マットの精神も怒りと復讐心に蝕まれていく。人気、美貌、そして自分自身さえ失った男は、やがて怪物“クレイフェイス”へと変貌していく。
主な登場人物(キャスト)
マット・ヘーゲン/クレイフェイス(トム・リス・ハリス):ゴッサム・シティの貧しい環境から抜け出し、成功を目前にしていた新進俳優。ギャングの報復によって顔を傷つけられ、失った人生を取り戻すため実験的な治療を受ける。血清の副作用によって肉体が泥のように変化し、次第に復讐に取り憑かれた怪物へと変貌していく。
ケイトリン・コー博士(ナオミ・アッキー):マットの傷ついた顔を修復するため、独自に開発した血清を投与する科学者。科学的な野心を抱えながらマットと深い関係を築いていくが、その治療は彼の肉体と精神に恐ろしい変化をもたらす。
ジョン・ボレリ(マックス・ミンゲラ):ゴッサム市警に所属する刑事。腐敗の広がる街において正義感を失っていない、親しみやすくユーモアのある人物。ケイトリンとの関係を通して、マットをめぐる事件に関わっていく。
作品の魅力解説(公開前時点)
本作最大の特徴は、コミック映画の枠組みを使いながら、肉体の崩壊と変容を正面から描く本格的なボディホラーであることだ。顔が溶け、身体が泥のように形を変えていく過程を通して、特殊能力を得る高揚感ではなく、自分の身体を制御できなくなる恐怖が描かれる。
主人公が俳優である点も、物語のテーマと密接に結びついている。俳優にとって商品であり、アイデンティティそのものでもある“顔”を失った男が、元の姿に執着するほど人間性を失っていく。美貌や名声に価値を置く社会への皮肉と、他人の姿へ自在に変身できるクレイフェイスの能力が重ねられている。
監督は、『ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館』『スピーク・ノー・イーブル 異常な家族』で、逃げ場のない状況と人間心理の不穏さを描いてきたジェームズ・ワトキンス。脚本には『ドクター・スリープ』のマイク・フラナガンと、『ドライヴ』のホセイン・アミニが名を連ねており、肉体的な恐怖だけでなく、喪失や歪んだ愛、復讐によって精神が崩壊していく人物ドラマにも期待できる。
また、本作は『スーパーマン』『スーパーガール』などと同じDCユニバースに属しながら、ヒーローの活躍ではなく、ゴッサム・シティで一人の男がヴィランへ変貌する過程に焦点を当てる。作品ごとに異なるジャンルへ挑戦する新たなDCユニバースの中でも、特に異色の一本となりそうだ。
