映画『君の名前で僕を呼んで』で知られる俳優のアーミー・ハマーが、困難な時期を経て、ついに本格的なハリウッド復帰を果たしていることを明かした。1月10日(水)に配信されたポッドキャスト番組「Your Mom’s House」に出演し、現在の心境を語っている。
スキャンダル後の4年間で初めて仕事を断った際、これまでで最高の気分だったと語るハマー。現在はクロアチアやフィリピンでの撮影を含む、5本の映画出演が決定している。特にクロアチアでの撮影は今月中に開始予定で、フィリピンでのプロジェクトは今春に予定されているという。
エージェント不在でも次々と決まる仕事
興味深いことに、これらの仕事はすべて芸能事務所を通さずに獲得したという。現在も大手エージェントWMEとは契約を解除したままで、仕事の依頼は直接弁護士のトッド・ルーベンスタイン氏を通して行われている。
「業界内での私の名前に関する会話が『あいつは酷い目に遭った』という方向に変わってきているのを感じる。それは本当に励みになる」と、ポッドキャストのホストクリスティーナ・パズィツキー氏とトム・セグーラ氏に対し、ハリウッドでの評価の変化を実感していると語った。
スキャンダルと向き合い、新たな一歩へ
2021年に性的暴行の疑惑が持ち上がり、キャリアが一時停止を余儀なくされたハマー。同年、女性から2017年の性的暴行容疑で告発され、その後さらにふたりの女性が深刻な精神的虐待を受けたとして告発に加わった。これらの関係についてハマーは合意の上のものだったと主張しつつも、精神的な虐待があったことは認めている。その後、ロサンゼルス地方検事局は2023年、証拠不十分として不起訴を決定している。
ポッドキャストでは「どこか深いところで、自分は捕まりたかったのかもしれない」と告白。完璧な生活を送る裕福な家庭の息子というイメージと、自身の実像とのギャップに苦しんでいたことを率直に語った。「私は人間というより、異質な生き物のように感じていた。もし生き物になるなら、生き物の王になろうと思った」と、当時の歪んだ考えを振り返っている。
新作映画『Frontier Crucible』で本格復帰へ
現在撮影中の新作西部劇『Frontier Crucible』では、トーマス・ジェーンやウィリアム・H・メイシーと共演。トラヴィス・ミルズ監督、ダラス・ソニエ製作による本作が、ハリウッド復帰作として注目を集めている。
過去の過ちを認めながらも、一歩ずつ前に進もうとする姿勢を見せるハマー。今後の活動と、新たな挑戦の行方に注目が集まる。
