映画『URCHIN/アーチン』(2025)を紹介&解説。
映画『URCHIN/アーチン』概要
映画『URCHIN/アーチン』は、『逆転のトライアングル』『ベイビーガール』などに出演した俳優ハリス・ディキンソンが、路上生活者や依存症に苦しむ人々への支援活動で得た経験をもとに脚本・監督を務めた、長編映画監督デビュー作となるイギリスの社会派ドラマ。ロンドンで路上生活を送る青年が、暴行事件による服役を経て社会復帰を目指しながらも、自らの衝動的な行動によって再び転落していく姿を描く。
主演はフランク・ディレイン、共演にメーガン・ノーサム、アムール・ワケド、ハリス・ディキンソンら。2025年の第78回カンヌ国際映画祭では「ある視点」部門の最優秀男優賞と国際映画批評家連盟賞を受賞した。
作品情報
| 日本版タイトル | 『URCHIN/アーチン』 |
|---|---|
| 原題 | Urchin |
| 製作年 | 2025年 |
| 本国公開日 | 2025年10月3日(イギリス劇場公開)/2025年5月17日(カンヌ国際映画祭・世界初上映) |
| 日本公開日 | 2026年10月23日 |
| ジャンル | ドラマ |
| 製作国 | イギリス |
| 原作 | 無 |
| 上映時間 | 99分 |
| 監督・脚本 | ハリス・ディキンソン |
|---|---|
| 製作 | アーチー・パーチ/スコット・オドネル |
| 製作総指揮 | エバ・イェーツ/アマ・アンパデュ/アレクサンドラ・タイノン/オリビア・タイソン |
| 撮影 | ジョゼ・デエー |
| 編集 | ラファエル・トーレス・カルデロン |
| 作曲 | アラン・マイソン |
| 出演 | フランク・ディレイン/メーガン・ノーサム/ハリス・ディキンソン/アムール・ワケド/カリーナ・ヒムチュク/ショーナ・マリー/オケジー・モロ/バクソ・ディロン=ウーリー |
| 製作 | デヴィジオ・ピクチャーズ/Somesuch/BBCフィルム/英国映画協会(BFI)/トリッキー・ノット |
| 配給 | ピクチャーハウス・エンターテインメント(イギリス)/スターキャットアルバトロス・フィルム(日本) |
あらすじ
ロンドンで5年以上にわたって路上生活を送る青年マイク。通行人に小銭を求め、炊き出しに並び、盗みなどにも手を染めながら、その日暮らしを続けていた。ある日、親切にしてくれた男性を突然殴り倒して金品を奪い、逮捕されてしまう。服役を経て出所したマイクは、支援員の助けで一時的な住居と仕事を確保し、人生をやり直そうと奮闘する。しかし、ようやく手に入れた平穏な生活も、自らの衝動的な言動や過去の問題によって次第に崩れ始める。再び社会からこぼれ落ちていく青年の、再生と転落をめぐる物語。
主な登場人物(キャスト)
マイク(フランク・ディレイン):ロンドンで5年以上、路上生活を送ってきた薬物依存症の青年。親切にしてくれた男性への暴行・強盗事件で服役し、出所後は支援を受けながら社会復帰を目指す。人懐っこさや繊細さを持つ一方、衝動的で攻撃的な一面があり、自らの言動によって人間関係や生活を壊してしまう。
サイモン(オケジー・モロ):路上で喧嘩していたマイクを助け、食事を奢ろうとした親切な男性。しかし、マイクから突然暴行を受け、腕時計を奪われてしまう。事件は家族の生活にも影響を及ぼし、幼い娘にも恐怖心を与える。マイクの出所後、修復的司法の面談で再会し、事件によって受けた苦痛を本人に伝える。
ネイサン(ハリス・ディキンソン):マイクと路上生活を共にしていた、薬物依存の問題を抱える青年。マイクから金を盗んだと疑われ、激しい喧嘩に発展する。後に再登場、マイクと対照的な存在として描かれる。
ナディア(バクソ・ディロン=ウーリー):刑務所から出所したマイクの社会復帰を支援する保護観察担当者。一時宿泊施設の手配や生活指導、暴行事件の被害者サイモンとの対話に向けた調整などを担う。マイクに親身に接しながらも、前科のある彼が長期的な住居を確保する難しさなど、支援制度の厳しい現実も伝える。
フランコ(アムール・ワケド):ロンドンのホテルの厨房を取り仕切る料理長。服役を終えて社会復帰を目指すマイクを、過去の暴行事件を承知のうえで雇い入れる。マイクに更生の機会を与え、親身に接する一方、料理のミスや同僚との衝突など、勤務上の問題が重なることに苦慮する。
アンドレア(メーガン・ノーサム):マイクが再就職したゴミ収集・清掃の仕事で出会うフランス人女性。改造した車で自由な生活を送りながら、将来はジュースを販売する店を開くことを夢見ている。マイクと親密になり、恋愛関係へと発展する。

