実写映画『ゼルダの伝説』でゼルダ役に選ばれたボー・ブラガソンの経歴と魅力に迫る。
任天堂の名作ゲーム『ゼルダの伝説』を実写化するハリウッド映画において、プリンセス・ゼルダ(ゼルダ姫)役を務める俳優が発表された。選ばれたのはイギリス出身のボー・ブラガソン。映像作品や舞台でキャリアを積み重ねてきた新鋭であり、その存在感や表現力に注目が集まっている。まだあまり知られていない彼女のこれまでの経歴と素顔に迫る。
実写『ゼルダの伝説』で注目-プリンセス役に抜擢
任天堂と映画プロデューサーのアヴィ・アラッドが共同製作する実写版『ゼルダの伝説』では、長年ゲームファンに愛されてきたキャラクターたちが初めて実写で描かれる。主人公リンク役にはベンジャミン・エヴァン・エインズワース、そしてゼルダ役にはボー・ブラガソンが抜てきされた。
宮本です。「ゼルダの伝説」の実写映画は、ゼルダ役をBo Bragasonさん、リンク役をBenjamin Evan Ainsworthさんに演じていただくことになりました。おふたりの出演が今から楽しみです。「ゼルダの伝説」実写映画は2027年5⽉7⽇に劇場公開予定です。もうしばらくお待ちください。 pic.twitter.com/jctWHvvYgi
— 任天堂株式会社 (@Nintendo) July 16, 2025
ゼルダは物語の鍵を握る存在であり、知性や気品、精神的な強さを象徴するキャラクターとして知られている。そうした役どころを任されたブラガソンは、過去にBBCドラマやディズニー作品での主要キャスト経験を持ち、若手ながら確かな演技力を培ってきた俳優である。
公開は2027年が予定されており、本作をきっかけに彼女の名前が世界的に知られることとなりそうだ。
幼少期から国際経験豊富-早熟の演技キャリア
ボー・ブラガソンは2004年、イングランド南部のチチェスターで生まれた。幼少期をルクセンブルクや南フランスで過ごし、フランス語にも堪能なバイリンガルである。帰国後は地元の演劇団体やナショナル・ユース・シアターに所属し、週末にはマンチェスターの演劇学校に通うなど、早くから本格的な演技トレーニングを受けてきた。
2歳の頃には、フランス・ベルギー合作映画『Hidden Love(原題)』に出演し、映像デビューを果たしている。その後もBBCの社会派ドラマ『Three Girls(原題)』で実在の事件を扱った作品に出演し、レイチェル・ウィンショー役として存在感を発揮した。
続いて、ドラマ『Moving On』や児童向けシリーズ『Creeped Out(原題)』、ホラー映画『映画検閲』など、ジャンルを問わず多様な役柄を経験。主演を務めた短編映画『Through the Dunes(原題)』では演技が評価され、国際的なフィルムフェスティバルで“Award of Excellence”を受賞するなど、着実にキャリアを築いてきた。
感受性豊かな演技と素顔-ゼルダ役に通じる魅力
2024年には、ディズニープラスで配信された冒険ファンタジーシリーズ『反逆のネル』でロキシー役を務めたほか、BBCの新作ドラマ『The Jetty』でも重要な役どころで出演。さらに映画『The Radleys(原題)』では家族に隠された秘密を抱えるクララ役を演じるなど、感受性の求められる役柄に次々と挑戦している。
ボー・ブラガソンは英語とフランス語のバイリンガルという背景もあり、ヨーロッパをはじめとする多国籍なプロジェクトにも適応できる柔軟性を持つ。舞台と映像の両方で演技を磨いてきた経験から、セリフに頼らず内面をにじませる演技が得意とされており、それは神秘的な雰囲気をまとうゼルダ像と重なる。
一方で、本人は猫やファッションを愛し、何気ない日常をSNSで発信している。等身大の親しみやすさと、表現者としての芯の強さを併せ持つ存在感は、これからの世代を代表する女優のひとりとして注目される理由のひとつである。ゼルダというキャラクターをどう体現していくのか、今後の動向に注目が集まっている。

