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マッツ・ミケルセンが「思わず目を逸らしてしまった」と絶賛する新星シモン・ベンネビヤーグの演技に注目!|『愛を耕すひと』最凶ヴィランの場面写真解禁

フレデリック・デ・シンケルを演じたシモン・ベンネビヤーグ FILMS/TV SERIES
フレデリック・デ・シンケルを演じたシモン・ベンネビヤーグ

アカデミー賞代表作『愛を耕すひと』|注目の若手俳優が“悪役”としてマッツ・ミケルセンと渡り合う姿に注目

第96回アカデミー賞国際長編映画賞デンマーク代表作品『愛を耕すひと』より、マッツ・ミケルセン演じる主人公と激しく対立する新たなヴィラン、フレデリック・デ・シンケルの場面写真が解禁された。

デ・シンケル役を演じるのはシモン・ベンネビヤーグ。「絵に描いたような悪役」「非道で冷酷」と評される彼の演技は、オーディションの段階からミケルセンをも驚かせる圧倒的な存在感を放っていたという。

フレデリック・デ・シンケルを演じたシモン・ベンネビヤーグ(Photocredit:Henrik Ohsten Zentropa)

フレデリック・デ・シンケルを演じたシモン・ベンネビヤーグ(Photocredit:Henrik Ohsten Zentropa)

2025年2月14日(金)より全国公開となる本作は、18世紀のデンマークを舞台に、貴族の称号を得るため荒野の開拓に挑んだひとりの男の物語を描く歴史ドラマだ。第80回ヴェネチア国際映画祭コンペティション部門に出品されるなど、すでに世界的な評価を受けている本作で、ベンネビヤーグは「近年トップレベルの悪役」など、国内外から称賛を集めている。

『ロイヤル・アフェア』以来の名タッグが描く、デンマーク開拓史の真実

本作は、『ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮』(12年)で第62回ベルリン国際映画祭の銀熊賞ふたつを受賞したニコライ・アーセル監督とマッツ・ミケルセンによる12年ぶりのタッグ作となる。『悪党に粛清を』(14年)、『ライダーズ・オブ・ジャスティス』(20年)など数々のミケルセン主演作品で知られるアナス・トマス・イェンセンも脚本として参加し、壮大な歴史ドラマを紡ぎ出している。

原作はイダ・ジェッセンによる史実に基づく歴史小説「The Captain and Ann Barbara(英題)」。アーセル監督が発売前に原作に触れ、深い感銘を受けたことから、ミケルセンへの出演オファーへと繋がった。ミケルセンは本作で、荒野を覆う氷のように冷たい表情から、やがて心を溶かしていく繊細な感情の機微まで、言葉以上に雄弁な演技で魅せる。

マッツ・ミケルセン(©2023 ZENTROPA ENTERTAINMENTS4, ZENTROPA BERLIN GMBH and ZENTROPA SWEDEN AB)

マッツ・ミケルセン(©2023 ZENTROPA ENTERTAINMENTS4, ZENTROPA BERLIN GMBH and ZENTROPA SWEDEN AB)

若手俳優の大胆な挑戦、マッツ・ミケルセンをも魅了

ミケルセンが演じるルドヴィ・ケーレン大尉の前に立ちはだかるのが、有力者フレデリック・デ・シンケルだ。映画『THE GUILTY/ギルティ』(18年)やNetflixドラマ「コペンハーゲン:権力と栄光」(22年)で頭角を現した新鋭シモン・ベンネビヤーグが、この最凶のヴィラン役に抜擢された。

フレデリック・デ・シンケルを演じたシモン・ベンネビヤーグ

フレデリック・デ・シンケルを演じたシモン・ベンネビヤーグ

オーディションでは、世界を股にかけて活躍するベテラン俳優ミケルセンの前で多くの若手が委縮する中、ベンネビヤーグは異なったという。ミケルセンはベンネビヤーグについて「今回初共演だったが、彼はとても才能あふれる役者だ」と絶賛。

「キャスティングの際にたくさんの若手俳優と会ったけど、僕の前だとみんな遠慮してしまうんだ。でも彼は微動だにせずこちらを見つめ返してきた。思わず僕が目を逸らしてしまうくらいに。それだけ度胸のある俳優なんだ。後から聞いたら、すごく緊張したと言っていたけどね」と振り返る。

ベンネビヤーグ自身も「すごく緊迫した空気で、普通ならひるむところだけど、冷静に感情をコントロールして見下した態度で演じたんだ」と、当時の心境を語っている。

「開拓不可能な荒野」を舞台に繰り広げられる壮絶な権力闘争

物語の舞台は、18世紀のデンマーク。“貴族の称号”を手に入れるため、「開拓不可能」と言われ続けた荒野に挑むケーレン大尉の前に、思わぬ障壁が立ちはだかる。土地の所有権を主張する有力者デ・シンケルの存在だ。さらに事態は、デ・シンケルのもとから逃げ出した使用人の女性アン・バーバラが、夫とともにケーレンのもとへ身を寄せたことで急展開を迎える。

対峙する二人(©2023 ZENTROPA ENTERTAINMENTS4, ZENTROPA BERLIN GMBH and ZENTROPA SWEDEN AB)

対峙する二人(©2023 ZENTROPA ENTERTAINMENTS4, ZENTROPA BERLIN GMBH and ZENTROPA SWEDEN AB)

デ・シンケルは、自身の勢力が脅かされることを恐れ、目障りなケーレンの行く手を執拗に阻もうとする。その迫害は、アン・バーバラの存在を知ることでさらにエスカレートしていく。「完成した作品を観て、“なんて残酷な奴なんだ”と僕ですら感じたよ。でも、同時に同情もした。彼は実はとても孤独で、与えられた権力をどうコントロールすればいいのかわからないだけなんだ」と、ベンネビヤーグは自身の役への深い解釈を示している。

『007』『ドクター・ストレンジ』のヴィラン俳優も称賛

『007/カジノ・ロワイヤル』(06年)で世界的な知名度を獲得し、ドラマ「ハンニバルシリーズ」(13~15年)や『ドクター・ストレンジ』(17年)、近年では『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』(23年)など、ハリウッド大作でヴィラン役を演じることの多いミケルセン自身も、本作でのケーレンとデ・シンケルの対峙シーンを「お気に入りのシーンのひとつ」として挙げている。

11月に開催されたジャパンプレミアでも、デ・シンケルの「絵に描いたような悪役ぶり」「非道で冷酷な演技」に対する称賛の声が相次いだ。その圧倒的な存在感は、観客全員をケーレン大尉の味方にさせるほどの説得力を持ち、作品全体のドラマ性を一層際立たせている。精神的にも肉体的にも主人公を追い詰める、最凶最悪の暴君の姿は、スクリーンで目撃する価値を十分に備えている。

貴族の称号を目指す開拓者と、その野望を阻む冷酷な権力者。18世紀のデンマークを舞台に、ふたりの男の熾烈な対立を軸として描かれる『愛を耕すひと』。マッツ・ミケルセンが「彼の前では目を逸らしてしまうほどだった」と評したシモン・ベンネビヤーグの圧巻の演技は、第96回アカデミー賞国際長編映画賞デンマーク代表に選出された本作の見どころのひとつとなっている。『愛を耕すひと』は2025年2月14日(金)より全国公開。

作品情報

<STORY>
舞台は18世紀デンマーク。退役軍人のルドヴィ・ケーレン大尉は、貴族の称号を懸け、ひとり荒野の開拓に名乗りを上げる。しかし、それを知った有力者フレデリック・デ・シンケルが、ありとあらゆる手段でケーレンを追い払おうと躍起になる。襲い掛かる自然の脅威とデ・シンケルからの非道な仕打ちに抗いながら、彼のもとから逃げ出した使用人の女性アン・バーバラや家族に見捨てられた少女アンマイ・ムスとの出会いにより、ケーレンの頑なに閉ざした心に変化が芽生えてゆく…。

タイトル:『愛を耕すひと』
原題:Bastarden
監督:ニコライ・アーセル
脚本:アナス・トマス・イェンセン、ニコライ・アーセル
原作:イダ・ジェッセン「The Captain and Ann Barbara(英題)」
出演:マッツ・ミケルセン、アマンダ・コリン、シモン・ベンネビヤーグ
日本公開:2025年2月14日(金)
2023年|デンマーク、スウェーデン、ドイツ|127分|G|字幕翻訳:吉川美奈子
©2023 ZENTROPA ENTERTAINMENTS4, ZENTROPA BERLIN GMBH and ZENTROPA SWEDEN AB
配給:スターキャット、ハピネットファントム・スタジオ
後援:デンマーク王国大使館
公式サイト:https://happinet-phantom.com/ai-tagayasu
X:@ai_tagayasu
#愛を耕すひと

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